ノムさん、松坂は「投げたボールと対話していない」完全復活に疑問

スポーツ報知
2勝目を挙げた中日・松坂

 野球評論家の野村克也氏(82)が、20日深夜に放送されたTBS系スポーツ番組「S☆1」(日曜・深夜12時)にビデオ出演。この日の阪神戦に先発し、2勝目を挙げた中日・松坂大輔投手(37)を辛口評価した。

 松坂は、阪神戦に移籍後では最も間隔の短い中6日で先発し、6回3安打1失点。打撃でも4回に国内の公式戦で4363日ぶりヒットを放つなど、プロ初の2安打をマークした。

 ノムさんは冒頭、前回の巨人戦(13日)で右ふくらはぎの張りで3回に緊急降板した松坂を「痛みが再発しないよう祈っています」と気遣い。しかし病み上がりが影響したのかコントロールに苦しむ様子に、「投げたボールと対話していない」と厳しい言葉を投げかけた。

 「これはボールにして、これはファウルで稼いで…とかがない。どんどんど真ん中に投げている。『ボールに聞いてくれ』という感じ」とノムさん。さらに、腕を痛めた投手によくみられる、首を大きく動かす投げ方だと指摘し、「痛いからかばっているんだよ。腕が振れない分だけ首を振る」と解説。「じゃあ、今の松坂は何が良いのかと聞かれたら、答えられない」と厳しかった。

 一方で、阪神に対しても「気迫というか、何とかして点を取ろうという雰囲気がない。消化ゲームみたい。金本(監督は)は怒らないのかね」とボヤキを忘れなかった。

 とはいえ、サンデー松坂として定着し、首位と7ゲーム差4位ながら2勝目。しかし「俺には完全復活にはみえない。ちょっと足りない気がする。スピードといい、コントロールといい、ね」と物足りなさを気にしていた。

 

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