【阪神】FAオリックス・西を調査!宣言なら参戦も!エース格でフル回転期待

スポーツ報知
オリックス・西

 阪神は、国内フリーエージェント権(FA)を前日の20日に取得したオリックス・西勇輝投手(27)が今オフに権利を行使した場合に備えて、本格的な調査を行っていくことが21日、分かった。西自身は「シーズンに集中したい」と強調。FA宣言すれば複数球団による争奪戦は間違いなく、阪神も参戦の準備をしていくことになった。

 チーム事情を考えると、補強リストに自然と名前が挙がる。長年ローテを支えてきたメッセンジャーは36歳、能見が38歳と高齢化してきた。若きエースとして君臨するはずだった藤浪は昨季3勝止まりで、今季は未勝利のまま2軍調整中だ。2年目の小野、ドラフト2位の高橋遥がローテ入りしているが、まだ発展途上。エース格としてフル回転できる先発投手を必要としている。

 西は、まだ年齢的にも若く、2016年まで3年連続で4度の2ケタ勝利の実績が光る。今季も初の開幕投手を務め、2勝4敗ながら防御率は2・82と安定。阪神の球団内では「タイプ的にもセ・リーグの野球に合うはず」と、シュート、スライダーなど多彩な変化球を武器とする投球スタイルを高く評価する声がある。

 金本監督の基本方針は「補強は最小限、育成は最大限」で、野手のFA補強には慎重だが、投手に関しては背に腹は代えられない。球団は水面下で、金本政権4年目のシーズンに向けて動き出す。

 ◆「昨日言った」本人言葉少な

 オリックス・西はこの日、24日の楽天戦(東京D)に向け舞洲で調整を行った後、チームに帯同し仙台に移動した。20日に取得した国内FA権については、「きのう言いました」と多くを語らず。20日に「今はチームが良い位置にいるので、シーズンに集中したい」と話した西について、即座に長村球団本部長が話し合いの場を設けた。球団はチームに不可欠な選手として今後も残留を要請していく方針だ。

 ◆西 勇輝(にし・ゆうき)1990年11月10日、三重県生まれ。27歳。菰野高では2年からエースを務め、3年夏に甲子園出場。08年のドラフト3位でオリックス入団。プロ通算成績は192試合、66勝56敗1セーブ、防御率3.23。今季の年俸は1億2000万円。181センチ、80キロ。右投右打。

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