【楽天】岸、慌てず騒がず完投4勝…連敗3でストップ

スポーツ報知
ヒーローインタビューでファンの声援に応える岡島と、岸(右)

◆楽天4―1オリックス(24日・東京ドーム)

 さわやかな笑顔でさらりと言い放った。

 岸は9回125球を投げ、4安打1失点で4勝目を完投で飾った。お立ち台で球数が100球を超えていた9回の続投にも「そんなに疲れてもいなかったので…。自信を持って投げられてよかった」と当たり前のように振り返ると、クリムゾンレッド一色に染まった東京Dの楽天ファンは一気に沸いた。今季7連敗と4連敗を止めてきたストッパーが、この日も連敗を3で止めた。

 周囲が騒がしくなっても岸には関係なかった。試合前にはJ1神戸に入団したサッカー、スペイン代表のイニエスタがサプライズ登場。チーム関係者が慌ただしく動き回り、セレモニーが長引き試合時間が予定よりも6分遅れた。ナインが撮った記念撮影の輪にも入れなかったが「イニエスタはよく知っていますよ。しょうがないですね。バタバタしてたのはこっち(ベンチ裏)だけで、僕は全然でした」と意に介さなかった。

 梨田監督も「ありがたい。神様です」とたたえたエースの投球だ。この日から打線強化のためディクソンらが昇格。リリーフが1人減って6人になったブルペン陣を休める意味でも大きな完投勝ちだった。(安藤 宏太)

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