【楽天】パの借金丸抱え!三木谷オーナー、2軍戦からダブルヘッダー視察も逆転負け

スポーツ報知
ベンチ内で試合を見つめる梨田監督(右)

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天3―6中日(13日・楽天生命パーク)

 楽天は、三木谷オーナーがイースタン・日本ハム戦(森林どり泉)から異例の“ダブルヘッダー”で視察したが、中日に逆転負け。ロッテがDeNAに勝って勝率を5割に戻したため、楽天がパ・リーグの借金を丸抱えする珍現象となった。借金は最多タイ19に膨らみ、14年以来4年ぶりの交流戦負け越しも決まった。

 2連勝を願い、12日に続いて駆けつけた楽天総帥・三木谷オーナーの喜びも、つかの間だった。「オコエ2号」こと新外国人のオコエ・ディクソンが、3回2死で来日1号の先制ソロを左翼ポール際に突き刺した。オコエ瑠偉と名前が重なる登録名「ディクソン」は、昨季米ドジャース3Aで24発を放ったが、昨年10月に左肩手術を受け、今春キャンプ不参加。5月末に打率1割未満で2軍落ちし、12日に再昇格。恐怖の9番は「リハビリ中から多くのスタッフにお世話になった。感謝したい」と頭を下げたが、空砲に終わった。

 本拠地初先発のドラフト1位・近藤が御前試合で粘りきれず。同点の6回、アルモンテに決勝弾を浴びた。プロ初白星を逃し、「点を取ってもらった後に、すぐ取られてリズムをつくれなかった。どの球も修正できなかった」。登板機会の関係で出場選手登録を抹消される右腕に、梨田監督は「課題は伝えた。ストレート系を打たれている」と出直しを求めた。

 パの借金抱え込みは、15年4月20日のオリックス以来。三木谷オーナーは「フフフ」と苦笑いに悔しさをにじませた。トンネルの出口は見えないが、2軍戦には、親会社の楽天がパートナーシップを結ぶサッカーのスペイン1部・バルセロナのスタッフが来訪。球団関係者は「野球とサッカーのトレーニング法などについて意見を交わした」と明かした。親会社が同じサッカーのJ1神戸には、バルセロナからスペイン代表MF・イニエスタが加入。何でもいい。楽天にも、きっかけとなる起爆剤が欲しい。(山崎 智)

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