【西武】今井、松坂以来の初登板初先発1勝!喫煙謹慎から改心の6回1失点

2018年6月14日6時0分  スポーツ報知
  • プロ入り初勝利の今井(右)の目頭をからかって抑える辻監督(カメラ・佐々木 清勝)

 ◆日本生命セ・パ交流戦 西武7―4ヤクルト(13日・メットライフドーム)

 西武の16年ドラフト1位右腕・今井が6回5安打1失点と好投し、チームでは99年の松坂(現中日)以来、プロ初登板初先発勝利を飾った。最速152キロの直球を武器に好調・ヤクルト打線を封じてチームの連敗を3で止めた。今年、まだ19歳だった1月下旬に喫煙していたことが2月に発覚し、球団から対外試合の出場停止処分を受けた。期待を裏切った甲子園優勝投手が、結果で存在感を示した。

 初勝利が決まった瞬間、今井は、安堵(あんど)の表情を浮かべ、ベンチからグラウンドを見つめた。6回を112球5安打1失点(自責0)。最速152キロの直球にスライダーなどの変化球も交え6奪三振。ウィニングボールを右手で握り締めて初のお立ち台に立つと、ようやく二十歳に笑みがこぼれた。「しっかり勝てたのでよかったです。監督、コーチから思い切ってやってこいと言われ、初めてのマウンドを楽しめました」と声を張った。

 涌井、岸、雄星ら歴代エースたちを超えた。球団で初登板初勝利を挙げたのは、01年の帆足、初先発勝利は99年の松坂以来の快挙。“平成の怪物”に並ぶ、衝撃デビューを飾った。

 何度も壁にぶつかった。作新学院では16年夏の甲子園優勝投手となりドラフト1位で入団。1年目は右肩痛で1軍登板なし。今年2月には未成年喫煙が発覚し、4月30日まで対外試合出場停止、ユニホーム着用禁止処分を受け、ハーフパンツで練習した。「もう一度、野球としっかり向き合う機会になった。今後につなげないと」と反省した。

 不祥事発覚後、エース雄星からの言葉が胸に響いた。「今の中学生とかは、今井とかの世代を目標にしてやっている。そのくらいみんなも期待しているし子供たちの憧れなんだから。つらいと思うけどみんなに見られてることはありがたいことだと思ってがんばれ。今井の力が必要な時が必ず来る。しっかりしとけよ」

 同じドラ1の先輩も1年目は左肩痛などに苦しみ1軍登板はなく、苦しんだ。いまやエースに上り詰めた男からの言葉だからより、胸に響いた。高校時代には楽天・藤平、ヤクルト・寺島、広島・高橋昂と「BIG4」と称され、藤平に次いで2人目の勝利。最遅デビューとなったが「負けないようにがんばらないと」。同世代の活躍にも刺激を受けた。

 連敗を3で止めた辻監督は「見事でした。次もローテーションで投げさせる」と断言し、若き右腕を絶賛した。「またここに立てるようにがんばりたい」と今井。ハタチのニューヒーローが、西武の歴史に新たな名を刻んだ。(小林 圭太)

 ◆今井達也アラカルト

 ★生まれとサイズ 1998年5月9日、栃木・鹿沼市生まれ。20歳。180センチ、70キロ。右投右打。

 ★球歴 小1から野球を始め、ポニーリーグの鹿沼レッドソックスでは鹿沼西中3年時に全国大会出場。作新学院では3年夏の甲子園で全5戦で4完投。計41回44奪三振、防御率1・10で優勝投手。高校日本代表に選出。2016年ドラフト1位で西武入団。年俸1300万円。

 ★球種 MAX152キロの直球にスライダー、チェンジアップ。

 ★背番号 かつてのエース岸らが背負った「11」をつける。

 ★BIG4 楽天・藤平尚真、ヤクルト・寺島成輝、広島・高橋昂也とともに高校時代の活躍から称された。

 ★昨季 高卒新人では、10年の菊池雄星以来、7年ぶりのキャンプA班(1軍)スタートも右肩痛に苦しみ、2軍で7試合登板に終わった。

 ★今季 イースタンで4試合に登板し2勝1敗、防御率は2・52。

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