【楽天】松坂世代の平石監督代行、初陣で8点快勝「やる以上は借金返済目指す」

スポーツ報知
4回1死、右越えに8号ソロを放ったアマダー〈49〉を、笑顔で迎える平石監督代行

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天8―0阪神(17日・楽天生命パーク)

 16日に梨田監督の辞任を発表した楽天は、3本塁打が飛び出すなど2ケタ12安打で阪神に快勝。平石監督代行が初陣を白星で飾った。「アグレッシブにやっていく」と決意表明したとおりの采配を見せた。

 これまでの不調がうそのような圧勝劇だ。楽天は、交流戦16試合で1試合平均2・2得点だった攻撃陣が8得点。今季最大の8点差で勝った平石監督代行は「素直にうれしいです。本当に今日はいい試合ができた」とうなずいた。

 16日の試合後に梨田監督が電撃辞任。急きょ指揮を執ることになった。試合前の会見で「アグレッシブにやっていきたい」と決意表明し、今江を今季1度しか守っていない三塁で先発起用した。すると2回、植田の三塁線の打球を横っ跳びでキャッチし、三塁を狙った二塁走者をタッチアウトに。練習直前に起用を伝えられたベテランは「超スーパーファインプレーでした」と自画自賛した。

 直後の攻撃では今江のヒットの後、銀次が2ボールから右中間へ2ラン。前日は無死の走者を4度バントを試みたが送れなかった。この日、強攻策で流れを引き寄せた新指揮官は「(バントは)全く考えてなかった」と「アグレッシブ」を貫いた。

 初陣を白星で飾ったが、交流戦は最下位が決定。大阪・PL学園高時代の98年夏、横浜高と死闘を繰り広げた「松坂世代」の新指揮官は、梨田前監督より26歳も若い38歳。「これで浮かれてもしょうがない。腹をくくってやる。やる以上は借金返済を目指す」と気を引き締めた。(安藤 宏太)

 ◆平石 洋介(ひらいし・ようすけ)1980年4月23日、大分・杵築市生まれ。38歳。中学で大阪に移りボーイズリーグ「八尾フレンド」でプレー。PL学園高では3年の甲子園で春4強、夏8強。同志社大4年の世界大学選手権は日本代表で銅メダル。中学、高校、大学で主将を務めた。トヨタ自動車を経て04年ドラフト7巡目で楽天入団。11年に引退。翌年からコーチや2軍監督などを務めて今季からヘッド兼打撃コーチ。175センチ、75キロ。左投左打。

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