【ロッテ】平沢「本当に最高です!」初のサヨナラ打

スポーツ報知
拡声機を持ち、スタンドのファンと勝利を喜ぶ平沢

◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ2x―1巨人(17日・ZOZOマリン)

 サヨナラの瞬間、平沢は飛び切りの笑顔で喜びを爆発させた。「本当に最高です! 勝てたことが一番うれしい!」。先輩たちからのウォーターシャワーの祝福が気持ち良かった。

 5月24日の日本ハム戦以来のスタメン起用に燃えた。1―1の9回1死二、三塁。「僕が決めるという気持ちで打席に立った」と、カミネロのフォークを振り抜き、一、二塁間を破った。チーム38イニングぶりの適時打が人生初の劇打となり、熱戦に終止符を打った。

 4月末。本職は遊撃ながら、出場機会を求めて外野の守備練習も始めた。「高校NO1ショート」の看板を背負って仙台育英から15年ドラ1で入団。そんなプライドも捨て、井口監督には「どんな形でもいいので1軍に置いてください」と直談判した。理由は「1軍にいることでしか学べないことがある」。2軍では味わえない緊迫感、途中出場までの準備の仕方など、成長のための経験を貪欲に求めた。試合前後には特打を行い、下半身主導のフォームを身に染み込ませた。努力の積み重ねが劇的勝利に結びついた。

 「父の日」に“孝行息子”が交流戦勝ち越しを決めて5割復帰。井口監督は「結果で応えてくれてよかった」と満面の笑みを浮かべた。(長井 毅)

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