【中日】吉見&山井、大阪北部地震で被害の地元に勇気与える…リーグ戦再開カード先発

スポーツ報知
リラックスした表情で練習した吉見と山井

 中日の吉見一起投手(33)と山井大介投手(40)が19日、大阪北部地震で被災した地元に勇気を与える好投を誓った。

 リーグ戦再開の“開幕戦”となる22日のDeNA戦(ナゴヤD)で先発が濃厚の吉見は、一部投手が参加した同ドームでの練習に参加。強めのランニングなどで調整した。休日だった18日午前に発生した地震で、実家がある大阪・吹田市は震度5強を観測。一時、母・芳子さんと連絡が取れない状況が続いたが、電話もつながり、幸いにも被害は神棚が倒れた程度だと確認できたという。「震源地に近いんですが、大したことなかったそうです。母は『阪神大震災の時より全然まし』と言ってました」とのことだ。

 前回14日の楽天戦(楽天生命)では7回まで1失点と好投しながら、8回に3失点と力尽きて2敗目を喫した。「(今回も)自分の勝ち負けはどうでもよくて、試合を作れさえすればいい。でも、最後まで投げて、ファンの歓声を浴びたい」。首脳陣の“開幕投手”抜てきに応えて、まずは幸先良い再スタートを切る。

 山井も遠投などで調整した。実家のある大阪・豊中市は、吉見の実家の吹田市同様、震度5強を観測。「ガラスが割れたり、タンスの上の物が倒れたりしたそうで、何十分か電気と水道も止まった」という。自身も兵庫・神戸弘陵高時代の1995年に阪神大震災で被災しているが、東日本大震災の被災児童への慰問、支援を欠かさない篤志家。次回登板は24日のDeNA戦(ナゴヤD)の可能性が高いが、「立ち上がりが大切。大胆に早い回から自分のペースに持っていきたい」と語気を強めた。

 この日の練習には、ほかに23日のDeNA戦で先発するとみられるガルシア、26日からのヤクルト3連戦(神宮)で先発する可能性が高い笠原、小笠原、R・マルティネスも参加。救援投手の鈴木博、木下雄も加わった。

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