【日本ハム】西川、1ゲーム差首位浮上へ打撃爆発だ

スポーツ報知
修学旅行生の視線を浴びながら機内に向かう西川

 日本ハムの西川遥輝外野手(26)が21日、不振脱出を誓い、北海道を出発した。リーグ戦再開初戦となる22日の楽天戦(楽天生命)に向けて、チームは仙台に移動。西川にとって交流戦明けの打率2割3分8厘は、2015年以降では最低の数字。栗山英樹監督(57)が絶大な信頼を寄せるリードオフマンが爆発力を取り戻せば、今季初の首位も見えてくる。

 サングラスからのぞいた西川の目には、決意の火がともっていた。紺色のスーツで決めたリードオフマンは、しっかりとした足取りで北海道をたった。

 きっかけを作りたい。調子が上向く手応えは?と問われた西川は「ゼロ」と自嘲気味に笑った。打率2割3分8厘は、ここ4年では最も低い数字。「それ(きっかけ)をどうやって1年間探っていくか」。打率が上がらない中、51四球、24盗塁はリーグトップ、出塁率3割7分はチーム2位。安打が出なくても、チームへ貢献する姿勢が数字に表れている。

 あとは、打撃だけだ。20日の札幌Dでの全体練習では、居残り特打を志願。「特別に入れてもらった」。フリー打撃、ティー打撃でバットを振り込み、スイングのバランスから重心移動などを確認し、感触を探った。「いろいろ、やることがある」。修正点は多いが、光明は見え始めている。

 栗山監督は「こんなんで終わる訳、ない。ずっと待っている」と期待を口にした。西武とは1ゲーム差。首位浮上には西川の復調が欠かせない。「後はバットに聞いてください」と笑った1番打者のバットに火が付けば、爆発的な上昇気流を生み出せる。(秦 雄太郎)

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