【西武】雄星、チーム先輩・郭泰源以来の開幕8連勝でハーラートップ

スポーツ報知
7回無失点で8勝目を挙げた菊池(右)は、辻監督に握手で迎えられた

◆ロッテ1―5西武(22日・ZOZOマリン)

 最後に待っていたピンチにも雄星は動じなかった。「打線に助けられていたので、あのピンチは自分でしのごうと思って投げた」。7回無死一、二塁。鈴木を初球のカーブで二ゴロ併殺打に仕留め、2死三塁。ドミンゲスには150キロ超えの直球で追い込み、最後はスライダーで詰まらせ三ゴロに封じた。

 球団では94年の郭泰源以来となる開幕8連勝で、リーグのハーラートップに並んだ。立ち上がりはボール先行の投球だったが、リリースポイントを微調整するなど試合の中で修正。118球を投じ、7回を無四死球で5安打無失点。変化球を交え6三振を奪った。「真っすぐはみんな狙って振ってくる。カーブ、スライダーで空振りが取れれば今日みたいに試合が作れる」

 期待の若き右腕から刺激を受けた。今井が13日のヤクルトとの交流戦(メットライフ)でプロ初登板勝利を飾った。「後輩を見ていて純粋に応援できる年齢になった。若い時は後輩でも負けたくないという思いがあった」。同じく2年目の交流戦でデビューした自身を懐かしむのと同時にエースとしての成長も実感した。23日の同戦にデビュー2連勝を目指す今井へ「すごいものを持っている。しっかり自分を出してほしい」と勝利でバトンをつないだ。

 勝利の女神ならぬ“勝利の男神”にもなっている。これで雄星の登板した今季10試合でチームは全勝。辻監督は「普通に投げてくれれば、(負けない)ね。そういう運があるのかな」とうれしそうに笑った。

 17日の誕生日には、元フリーアナウンサーの妻・深津瑠美さん(31)と都内のすし店へ出かけた。「(もらった)プレゼントは教えません。なくならないものですね」と照れ笑い。「野球をやっていて今が一番楽しい。一生できる野球生活はない。一日一日を大事にしたい」と雄星。27歳の初戦で最高のスタートを切った。(小林 圭太)

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