【広島】帰ってきた野村3勝目「取り返せるように良い投球をしていきたい」

スポーツ報知
3勝目を挙げた野村(カメラ・豊田 秀一)

◆阪神3―11広島(23日・甲子園)

 2度の離脱を乗り越え、野村が帰ってきた。持ち味の打たせて取るピッチングで3回までノーヒット。6回2死一塁でマウンドを降りたが、4安打無失点の好投で4月6日のDeNA戦以来、約2か月半ぶりとなる3勝目を手にし「取りたい時にゴロアウトを取れた。良い感じで投げられました」と充実感をにじませた。

 今季は自身初めて開幕投手を務め、初登板から2連勝を飾った。しかし4月26日のDeNA戦で背中に違和感を訴え、4回で降板。筋挫傷で出場選手登録を抹消された。状態が回復し、1軍合流への最終チェックとなるはずだった5月10日のウエスタン・中日戦で右腕に死球を受け、復帰がさらに1か月以上も遠のいた。「悔しかったし、申し訳ない気持ちになりました」。投壊に苦しむチームを見ながら投手陣の柱としての意地を膨らませ、この日のマウンドで見せつけた。

 3カードぶりの勝ち越しを決め、緒方監督も「ナイスピッチング」と右腕を絶賛。再スタートへ、野村は「(遅れを)取り返せるように良い投球をしていきたい」と言葉に力を込めた。(種村 亮)

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