張本氏、オリックス・ソフトバンク戦での誤審問題に「下手になったねぇ、日本のアンパイアは…」

スポーツ報知
張本勲氏

 野球評論家・張本勲氏(77)が24日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・前8時)に出演し、22日のオリックス―ソフトバンク戦の試合後に審判団が誤審を認めた問題について「下手になったねぇ、日本のアンパイアは。世界一うまかったけどね。喝ですよ」と憤慨した。

 問題の場面は同点で迎えた延長10回2死一塁。中村晃の右翼ポール際への飛球がファウルと判定された後、ソフトバンク・工藤監督のリクエストで決勝2ランに覆った。だが、試合後に福良監督が猛抗議。審判団が約20分にわたって映像を再確認したところ、誤審を認める異例の事態に発展した。

 こうした事態に「アンパイアが2回失敗しているんですよ。1回失敗しているでしょ。訂正するともう1回失敗になるんですよ。絶対、アンパイアは訂正しないんだけどね」とした上で、「例えば裁判長が判決下して覆すみたいなもんだからね。こんなことしちゃいけないんですよ。選手が信用できない」と断じていた。

 さらに張本氏は「アンパイア4人制で塁審がいないから。10メートル先でも見にくい場合があるのに、100メートル近いものを判断するのは…。人件費は分かるけど、線審を置かなきゃダメですよ。線審は真下からしっかり見るから、間違いはそうないんですよ。これを考えてもらいたい」と提言していた。

 今回の問題で、日本野球機構(NPB)の友寄正人審判長と仲野和男パ・リーグ統括らが23日、ほっともっとフィールド神戸でオリックスの福良淳一監督、長村裕之球団本部長らに謝罪した。NPBは試合は成立しており、記録の訂正はしないとしているが、長村球団本部長は「完全なファウルと認めるのであれば特例措置として試合の続行を認めてほしい」と、誤審があった場面から試合をやり直すよう要望した。

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