【オリックス】福良監督、また判定に泣く…ファウル誤審の次は自打球主張もリクエスト対象外

スポーツ報知
7回2死三塁、打者・小島(右)の時、自打球をめぐり審判に抗議した福良監督

◆オリックス4―5ソフトバンク=延長12回=(24日・京セラドーム大阪)

 誤審ショックに、さらなる悪夢が追い打ちをかけた。オリックスにとって3試合連続の延長戦に突入した12回。7番手・比嘉が柳田に17号ソロを右翼スタンドにぶち込まれ力尽きた。福良監督は「リリーフ陣もよく頑張ってくれたんですけどね」とナインをかばったが、こわばった表情が崩れることはなかった。

 序盤の4点リードを追いつかれ、同点となっていた7回。またしても微妙な判定に泣いた。2死三塁で小島は一ゴロに倒れたが、右つま先に打球が当たったと主張し、一塁にも走らなかった。

 ベンチを飛び出した福良監督は抗議し、一塁塁審への確認を促した。審判団は協議したものの、フェアの判定は覆らず。小島は「つま先にかすった。当たっているんで、ファウルにしてほしかった」と言うが、自打球はリクエストの対象外。2日前に悲劇を生んだリプレー検証を、今度は行使すらできなかった。

 この日は22日の責任審判だった佐々木審判、球審だった吉本審判がクルーから外れ、橘高球審、佐藤三塁塁審がジャッジを務めた。友寄審判長は「球場が(ほっと神戸から京セラDに)変わったので。特に何もなく、予定通りです」と説明したものの、3連戦中の審判変更は、極めて珍しい事態だった。

 野手全員を使う執念を見せたものの、今季最長の4時間42分の死闘に敗れ、4カードぶりの負け越しとなった。「チャンスはつくったんですけど、あと1本が出なかったですね」と指揮官。交流戦で賞金1000万円を手にしたチームが、天国から地獄に突き落とされた。(表 洋介)

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