【ヤクルト】ライアン「よっしゃ~」巨人に5連勝 6月無傷3勝

スポーツ報知
1回、陽を中飛に打ち取る小川

◆巨人2―3ヤクルト(24日・東京ドーム)

 冷静な小川が、ベンチ最前列で珍しく興奮を隠せなかった。両軍無得点の7回2死満塁で西浦に左中間二塁打が飛び出ると「よっしゃ―!」と絶叫。6回無失点に封じ、代打を送られた直後に4勝目の権利が転がり込んできた。

 チームの3連敗も、昨年から続く東京Dでの7連敗もストップ。この日はカットボールを軸に、走者を許しても危なげがない。「連敗を絶対止めないといけない試合。平常心でいつも通り投げました」。自身は巨人相手に3年越しの5連勝。これは99年から00年にマークした、伊藤智仁以来でカード通算も10勝目となった。

 昨年10月に受けた右肘疲労骨折の手術の記憶を忘れないため、骨片は自室に置いている。リハビリを乗り越え、5月の復帰後は登板ごとに内容が良くなり、6月は3勝0敗、防御率1・08。2度目の月間MVPも射程圏だ。チームは4位に再浮上。再びエースと呼べる風格と頼もしさが戻ってきた。(田島 正登)

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