【中日】松坂、2位に大差で12年ぶり球宴「特別な感情」熊本へ…一問一答全文

スポーツ報知
オールスターファン投票で選ばれ抱負を語る中日・松坂

 マイナビオールスターゲーム2018(7月13日・京セラドーム大阪、14日・熊本)のファン投票の最終結果が25日に発表され、中日・松坂大輔投手(37)が12年ぶりに選出された。セ・リーグ先発投手部門で39万4704票を集めて1位となり、2位・菅野(巨人)=24万4188票=に15万票あまりの差をつけた。

 西武入団1年目の99年から所属最終年の06年まで8年連続で選出され、01年と04年以外の6度はファン投票1位(02、03年は故障で辞退)。選出は今回で9度目となった。16年の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本・藤崎台球場の復旧を支援するため、1000万円の義援金を送っている平成の怪物が、平成最後の球宴として、同球場での登板に意欲を示した。

 ―選出おめでとうございます。

 「1位になってびっくりしているのが正直なところです」

 ―12年ぶり。

 「選ばれてうれしいのですが、今は自分の体の状態(背中の軽い捻挫で登録抹消中)のこともある。複雑な部分もありますが、そこ(球宴)で投げられるように早く(公式戦で)復帰したいです」

 ―2位と大差の選出。その理由は。

 「何でですかね。ローテーションの投手として、しっかり回れているわけではない。フル回転で頑張っている投手がほかにいる。申し訳ない気持ちもありますが、久しぶりに開幕から投げることができて、いくつか勝てることができた(7試合3勝3敗、防御率2・41)。見ている人に、そこを評価していただいたのでは」

 ―球宴の舞台とは。

 「野球選手である以上、選ばれて出たいと思う大きなイベントですね。できることなら、いつも出場したいと思っています」

 ―熊本も大阪も地震で被害を受けた。

 「熊本は特に、ホークスにいたときに地震があり、何度か足を運んだこともあります。まさか、こういう形で行くことができるとは思ってなかった。縁を感じますね」

 ―古巣・西武戦は先発回避。改めて対戦したい打者はいるのか。

 「特に誰というのはないんですが、球宴の舞台で投げることを目標にしていると(常々)言っているので、そのために早く背中の故障を治したいと思っています。セ・リーグのほかのチームと同じベンチでプレーする機会もあまりないことなので、そういった部分も楽しみながらプレーできたらいい」

 ―球宴の思い出は。

 「新庄さんの本盗(04年第2戦)ですかね。プレー以外でもファンの方を楽しませていた印象が強いですね」

 ―今季は中日の入団テストから常に注目を浴びていた。

 「まさかテストで入団できて、球宴に手が届くところまで来るとは、全く予想してなかったです」

 ―熊本への特別な思いは。

 「球場の復旧のために義援金を送らせていただいた。その球場で投げるのかは分からないが、マウンドに立ったら、今まで感じたことのない特別な感情を持って投げることになるでしょう。九州では、なかなか投げる姿を見せることができなかった。まずは元気に投げている姿を見せたいです」

 (以降、ペン記者による囲み取材)

 ―監督推薦とファン投票の違いとは。

 「(ファン投票は)選手にとってすごく光栄なこと。ただ、ほかのチームにフル回転して投げている投手がいる。申し訳ない気持ちがありますね」

 ―打撃でも期待されている。

 「そうですね。投げられなかったら、打席に立ちたいですね(笑い)」

 ―実戦復帰は。

 「球宴前に復帰したいと思っています」

 ―06年の球宴では、同年限りでの引退を表明していた新庄のバットをゲットした。今回も“コレクション”を考えているのか。

 「コレクションというより、(近年は)興味がある人がいたら、バットを使ってみたいと思うだけです。可能だったら何人かの選手からバットをもらえればいいなと(笑い)」

 ―若い選手から「松坂さんの話を聞きたい」という声が上がると予想される。

 「そういう機会があればですが。(逆に他の選手に聞きたいことは?)投手だったら何かあるかもしれない。気になる球種、握りがあれば聞くと思います(笑い)」

 ―巨人・上原と“チームメート”になるのは09年のWBC以来。

 「今までリーグも違ったが、球宴の舞台で同じベンチに入ることができる。会えることを楽しみにしています」

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