【DeNA】筒香逆転満弾から宮崎、ソト3連発

スポーツ報知
筒香

◆DeNA7―5広島(17日・横浜)

 DeNAが1―4の8回に3連発を含む6連打で6点を奪って逆転勝ちした。先頭からの3連打で作った好機で、筒香が25号満塁弾。宮崎、ソトも本塁打で続いた。昨年8月、3点を追う9回に筒香らの3連発で逆転サヨナラ勝ちしたドラマを思い出させる再現劇だ。

 逆風を切り裂き、筒香の鋭いライナーが右翼席に飛び込んだ。「いける球がきたら、思い切っていこうと。風が強かったので、入りにくいと思っていた。前の方が必死につないでくれた」。3点を追う8回、3連打で迎えた無死満塁。代わったばかりの一岡の初球、外角直球を一振りで仕留めた。25号逆転満塁弾。主砲の一発が、さらなるミラクル劇を呼び起こした。

 続く宮崎が「勢いに乗せてもらった。波に乗れた」と3球目に左越えの21号ソロ。仕上げはソトだ。初球を捉えて22号ソロを左翼席に叩き込んだ。「キャリアの中で一番くらい興奮した」。わずか5球で4~6番が3者連続アーチ。1年前の夏の歓喜を再現し、広島のマジックを吹き飛ばした。

 昨年8月22日の広島戦(横浜)で、9回に筒香の2ラン、ロペスのソロで追いつき、宮崎が3~5番の3者連続アーチとなるサヨナラソロ。同24日までプロ野球記録に並ぶ3試合連続サヨナラ勝ちにつなげた。再び夢のようなシナリオを描き、筒香は「ビックリしました」。宮崎は「3人目は変な雰囲気だった。2人目は違います」。ソトは「初めての経験でうれしい」。お立ち台で三役そろい踏みした。

 後輩の無念を見届けていた。筒香の母校・横浜がこの日、甲子園で金足農(秋田)に8回逆転3ランを浴びて敗退。「結果は知ってました」。同じ8回に自らは逆転グランドスラム。16日の中日戦(ナゴヤD)では先輩の松坂に白星を献上したが、チームの連敗をストップ。ハマの夜空に希望をつないだ。

 ラミレス監督は「あれ以上ない。NO1の4番だと改めて認識させられた」と称賛。今季初めて「1番・中堅」に起用した大和から6連打の6者連続得点、3連発に逆襲の手応えを感じ取った。「昨年と同じようなことが起きたのには意味がある。昨年はターニングポイントの試合だった。今年もそうなると思う」。昨季は劇勝の勢いからCS、日本シリーズと快進撃につなげた。負ければ最下位転落の危機を脱出し、今年もはい上がる。(山崎 智)

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