【ソフトバンク】千賀、プロ初完封!「野球って長いなと改めて実感した」

スポーツ報知
プロ初完封で9勝目を挙げた千賀

◆オリックス0―9ソフトバンク(17日・京セラドーム大阪)

 初めての完封は、やっぱり格別だった。9回2死一、二塁でT―岡田を三ゴロに打ち取ると、千賀は表情を崩した。「野球って長いなと改めて実感した。(完封は)高校の時でも記憶にない」。昨年3月のWBCでポジション別優秀選手(ベストナイン)に輝いたが、プロ8年目での初シャットアウトだった。

 立ち上がりから圧巻だった。最速153キロの直球と、決め球の「お化けフォーク」のキレが抜群。5回1死、T―岡田に中前安打を許すまで完全投球だった。「早くヒットを打ってくれと思ってました」と笑ったが、無四球での9勝目だ。

 4月に守護神のサファテが離脱。チームの危機にも、「最後まで投げられるチャンス。完封、完投したいですね」と、珍しく語気を強めていた。2016年4月13日の西武戦(大宮)で9回2死からプロ初完封を逃した。そのウィニングボールを「戒めのために飾る」と、悔しがった。この日も9回には2年前が頭をよぎったが、自らの手で乗り越えた。工藤監督も「今年一番じゃないかというぐらい気持ちが充実していた。100点満点の試合」と、開幕右腕をたたえた。(嶋田 直人)

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