【阪神】中継ぎ4投手0封リレーも報われず

スポーツ報知
KOされた秋山はマウンド上で渋い表情

◆ヤクルト3―2阪神(17日・神宮)

 リリーフ陣の踏ん張りが報われなかった。先発の秋山が5回途中3失点で降板した後は、岡本、岩崎、桑原、望月と無失点リレー。だが、打線が反撃できずに1点ビハインドのまま終了。「ヒットは出たけど巡り合わせが悪かった」と金本監督が嘆いた。これで、3投手以上をつぎ込むゲームが33試合連続。帰りのバスに乗り込むナインに徒労感は隠せなかった。

 秋山は6月7日の5勝目を最後に白星がなく、リーグワーストの9敗目。「上位打線にばかり打たれた。そこに尽きると思います」。金本監督は「イマイチやったな。球の走りもコントロールも」と首をひねった。今季もチームトップの2完投の右腕。10月まで続く過密日程のなか、ブルペン陣の登板過多を解消するには、秋山の復調が欠かせない。

 打線も4戦連続2ケタ安打を放ちながら、頼みの糸井が4タコでつながらなかった。「どうしたんかな。気分的に乗ってない感じやったね」と金本監督。8月は4割1分5厘の超人が謎の急停止。完治していない右腓(ひ)骨骨折の影響について聞かれると、4番打者は「そう見える?」とだけ言い残した。投打がかみ合わない黒星。神宮の涼しい風が、阪神に一足早い秋の到来を予感させた。(島尾 浩一郎)

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