【ヤクルト】石山20セーブ!チーム日本人石井弘以来13年ぶり…母校・金足農刺激に

スポーツ報知
9回に登板し、20セーブ目を挙げた石山(右)

◆ヤクルト3―2阪神(17日・神宮)

 勝利の儀式もすっかり見慣れた光景になった。リードはわずかに1点。直球を軸に最終回を3人で締めると、ヤクルト・石山は少し笑みを浮かべてハイタッチを交わした。球団の日本人投手で20セーブに達したのは05年の石井弘寿(現投手コーチ)以来。「(大台到達を)知らなかったです。数字は気にしていない。チームが勝てばいいので」と涼しい顔で振り返った。

 後輩たちの躍進が力になっている。母校の金足農がこの日、横浜高に逆転勝ちして8強に進出。大会前には数十万円(推定)を費やし、ボール30ダースを差し入れた。自身は県大会8強止まりで甲子園の土を踏めなかっただけに「気になるということは励みになっているんだと思います。いい刺激をもらっている」と声を弾ませた。

 キャンプ直前、6年目でチームの軸にと願いを込めて、投手キャプテンに指名された。セットアッパーとして開幕を迎え、4月中旬から、狙っていた抑えに。多くを語るわけではないが、結果で存在を示し続けている。チームは50勝目。首位の広島ははるか遠い10差とはいえ、自力優勝の可能性が復活した。「自分も活躍していい報告をしたい」。後輩だけじゃない。秋田の星はここにもいる。(田島 正登)

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