【中日】松坂、横浜高の同級生・後藤の引退試合登板熱望

スポーツ報知
引退を表明したDeNA・後藤への思いを吐露した松坂

 中日・松坂大輔投手(38)が10日、DeNA・後藤の引退試合となる22日のDeNA戦(横浜)での“惜別対決”を熱望した。横浜高、西武でチームメートだった後藤から9日までに電話で引退を打ち明けられ、「できることなら聞きたくなかった」と声を絞り出したという。「中学時代から(硬式野球の全国大会で)対戦して、高校からチームメート。(他の)同世代の選手から辞めるという言葉を聞くのと、ちょっと違った思いがあります。言葉が出てこなかったですね」と寂しさを募らせた。

 後藤からは「最後にマツと対戦したい」と告げられた。「ローテの都合で投げられるか分からないですが、投げたいなという気持ちはありますね」と松坂。38歳の誕生日の13日に阪神戦(甲子園)で先発するため、後藤と対決するには6月以降では最も間隔の短い中8日で回る必要がある。それでも親友のためにひと肌脱ぎたいという思いは強く、情に厚い森監督が、思いに応える可能性は十分だ。

 13日に登板する甲子園では、横浜高時代の1998年、後藤らと春夏連覇を成し遂げた。移籍後初の聖地凱旋へ「特別な思いはありますが、いつも通りの準備をしたい」と静かに闘志を燃やす。「辞めていった選手、辞めていく選手の分まで続けていくつもりでいます。今のところは…」と松坂。最強世代の盟主が戦友に引導を渡し、引退試合に花を添える。(田中 昌宏)

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