【阪神】北條、左肩脱臼 今季ワースタイ11度目の完封負けで借金最多タイ9

スポーツ報知
4回1死、井野の打球に飛びついた時に左肩を痛め、グラウンドに転がって痛がる北條(カメラ・小梶 亮一)

◆阪神0―4ヤクルト(14日・甲子園)

 虎党の不快指数がMAXに達する敗戦だった。右翼席から「気合を入れろ、タイガース」の大合唱が起きたが、打線は沈黙を続けたまま。試合序盤から細かい雨が降り続ける中、今季ワースタイの2安打で11度目の完封負けを喫した。「若い選手が何か結果を恐れているような、思い切りがないように僕はちょっと感じる。もっと若さを出して、投手に向かっていく姿勢を忘れているんじゃないのかな」。金本監督も気合不足が貧打の原因と嘆いた。

 主将の福留が「右太ももの張り」で3試合連続の欠場となった上、さらなるアクシデントにも見舞われた。夏場以降、遊撃のレギュラーとして定着していた北條が4回の守備で左肩を亜脱臼。途中交代となり、15日の出場は微妙になった。打率3割を超す1番打者を欠く事態は、計り知れないダメージとなる。

 2位を争うヤクルトには直接対決で5連敗を喫し、ゲーム差は5・5にまで開いた。振り向けば最下位のDeNAが1ゲーム差に迫り、15日も敗れて中日、DeNAが勝利すれば、8月3日以来の最下位に転落する。「福留を欠いて迫力不足なんですけど、若い選手が結果を恐れずしっかり、強い気持ちをもってやってほしい」と指揮官。甲子園では負け越し13となり、借金は今季ワーストタイの9に膨れあがった。本拠地でスカッとした試合が見られないファンの我慢は、限界に近づいている。(島尾 浩一郎)

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