【阪神】辞任の阪神・金本監督が退任会見「来年以降、きれいな花を咲かせて欲しい」

スポーツ報知
左翼スタンドの阪神ファンにあいさつを済ませ、ベンチ裏へ戻る金本監督(中央)

◆中日2―3阪神(13日・ナゴヤドーム)

 今季限りでユニホームを脱ぐ阪神・金本知憲監督(49)が試合後、会見を行った。

 ―最後は見事な勝利だった。

 「ここ何試合かは接戦を勝ち取ることができて、きょうも足を絡めたりとか、そういう野球ができたので最後の最後に良かったですね」

 ―最後に選手が執念をみせてくれた。

 「ですね。きょうみたいな試合、接戦を勝ち取る野球をしたかったんですが、苦しいシーズンで終わってしまいまして。これも全部、僕が指導というか、そういう環境づくりができなかったから、こういう結果になった。選手たちは一生懸命、やってくれました」

 ―若手へのの思いは?

 「(きょうも決勝打を)中谷が決めたり、陽川、大山あたりですよね。この3年間、いろいろ目をかけて朝練つきあったりとか、いろいろして。そういう選手が来年以降、芽が出て花が咲いてくれないと、僕まで悲しくなるよね。来年以降、きれいなすごい花を咲かせて欲しい」

 ―若手の芽が出そうだった。

 「調子のいいときと悪いときの差が激しかったりとかしましたけど、何とか1軍の投手にボチボチ慣れはじめたのかなという感触がでてきたのは間違いないと思いますけど」

 ―若手を使っていくのはチャレンジだった。

 「毎年、勝つことを要求されるチームでしたけど、そこを思い切って補強を避けて、若い選手をつくっていくという面においては道半ばでしたけど、これもプロ野球なんで、結果なんで。これは仕方ないというか…。選手はやってくれたんですけど、僕の力及ばずで、本当にファンには申し訳ないとは思っています」

 ―印象に残っているゲームは?

 「結構、いっぱいあるので、これというのは覚えてないんですけど。1年目に青柳とか、去年は小野とかそういう投手を使ったりしましたけど、彼らの初勝利とか今年の高橋遥人とか。そういう試合は意外と覚えているんですけど、野手は毎日なので覚えきれないですね」

 ―若手にどんな思いを託したい?

 「苦しい練習も課したりしましたし、いろいろ、しんどい練習も与えて、しっかりついてきてくれたので自信を持ってほしいと思う。前向きにというか、若いんですから、その若さを出して。就任1年目から言っているように、失敗して覚えなさいと。失敗しないと覚えていかないので。どんどん失敗OK。チャレンジ精神を持ってドンドン、前向きに前のめりになってたくさん失敗してほしいです」

 ―この3年間はどんな3年間だった?

 「しんどかったですね、やっぱり。1年目とか2年目は去年とかは、若い選手を見ていると楽しみでしたし、ベテラン見ていると心強かったり、いろんな思いがありましたけど、今年やっぱり勝てなかったので、一番しんどかったかもしれないですね」

 ―次の首脳陣にどんな思いを?

 「次の首脳陣は、また次の首脳陣の考え方と方針をやっていけばいいと思いますし、だいぶ育成に回ったので、そろそろ補強に偏ったほうがよろしいかと思います」

 ―タイガースファンに最後にメッセージを。

 「本当に応援してくれてありがとうございます。ありがとうという前に申し訳ありませんでしたという気持ちが、実は一番強いんですけど、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちと、ありがとうございました、と。弱いときも応援してくれたファンには、そこが一番ありがたみを感じます」

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