【西武】ハンパない空中戦!山川からソフト超えの6発いける

スポーツ報知
西武が誇る“獅子おどし打線”

 パ・リーグのCS最終Sが17日にメットライフで開幕する。10年ぶりリーグ優勝の西武が、2位・ソフトバンクと戦う。今季球団新の年間792得点を挙げた西武は、第1S第3戦で5本塁打を放ったソフトバンクを上回る破壊力で迎撃。47発のキング・山川を筆頭に浅村、中村、秋山、森の5人計147発クインテットを先発させ、08年以来の日本シリーズ進出を狙う。ソフトバンクは右肩痛などで2軍調整中だった内川聖一内野手(36)の昇格が決定。CSで3度MVPを獲得した「ミスターCS」が代打の切り札になる。

 決戦前日のメットライフで全体練習を終えた5人のアーチストは、いつもと変わらない様子だった。今季、32本塁打を放ち打点王にも輝いた主将の浅村は「CSを突破して日本一を目指して勝ちにいきたい」と気合をみなぎらせた。

 ソフトバンクは15日の日本ハムとのCS第1S第3戦でソロ5発で快勝。CSの1試合最多本塁打記録に並ぶ5本塁打で勝ち上がってきた。目には目を。ホームランにはホームランを。一発返しでタカ軍団をたたきのめす。

 47本塁打のキング・山川は「僕が(HRを)防ぐことはできないので、どうにか打てるように」と豪快アーチを約束。この日はフリー打撃で42スイングし、12本のサク越えを放った。練習後も隣接する西武第二球場で約1時間、マシンと向き合った。今季は17日に先発するバンデンハークから満塁本塁打も放っており、嫌なイメージを与えているはずだ。「しっかり振るだけ。真っすぐを待って真っすぐが来たら打つ、カーブでも打つ」と闘志を燃やした。

 山川に負けじとフリー打撃で31スイングし、10本のサク越えを披露したのは中村だ。本塁打王6度、今季は後半にアーチを量産し28本塁打をマークしたおかわり君は「状態は悪い感じはない」と冷静に決戦に臨む。

 最多195安打を記録した秋山は「その打席、守備で全力を尽くすだけ」。バンデンハークと今季9打数4安打と相性のいい森は「いつもと変わらずいきます」とリラックスしていた。

 5人で驚異の147本塁打。両リーグトップで球団新の792得点を挙げた強力打線だ。辻監督は「ホームランは1人で1点が取れる。短期決戦では大きく左右する。向こうもウチの一発には警戒すると思う」と語気を強めた。“獅子おどし打線”のアーチストが、タカ打線を返り討ちにする。(小林 圭太)

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