【楽天】ワイン大好き高梨、2500万円増に「ソムリエナイフ買いたい」

スポーツ報知
今年を起承転結の「起」と表現した高梨

 楽天の高梨雄平投手(26)は6日、仙台市内の球団事務所で契約更改に臨み、2500万円増の5500万円でサイン。昇給分で買いたいものには、ワインにはまっていることからソムリエナイフを挙げ、来季は優勝して則本昂大投手(27)から贈られたシャンパンを空けることを誓った。今年は侍ジャパンにも選出された背番号53は、東京五輪出場にも意欲を見せた。

 1時間半に及ぶ交渉を終え、高梨は納得の表情で会見場に姿を見せた。「今年は1年ブルペンで働き続けたことを、評価してもらえればと思っていた。たくさんの時間を割いてもらって、いい話し合いの中でまとまりました」。今季は70試合に登板し1勝4敗1セーブ、16ホールド、防御率2・44と活躍。充実のシーズンを笑顔で締めくくった。

 昇給分では、こだわりの一品を手に入れるつもりだ。「ワインに凝っているんで、ソムリエナイフでも買おうかな、と。いいやつを」。昨オフから仙台市内で独り暮らしを始め、ワインセラーを購入。32本入る、そのセラーは、すでにいっぱいだという。「ノリさん(則本)にシャンパンを頂いたので、優勝して一緒に飲みたい」と来季の目標に掲げた。

 再来年に迫った東京五輪にも意欲を見せた。「東京で、しかも自分のキャリアのいいときに重なることは、なかなかない。すごくいい機会」。11月には侍の一員として日米野球にも出場。「一流の選手たちが裏で準備する姿や、グラウンド外での姿を見られて、まだ野球、うまくなれるなと思った。今の力をどうやり繰りするかしか考えていなかったけど、野球観が一気に広がりました」と、代表への参加は大きな刺激になっている。

 今季を表す言葉として、色紙に「起」と書き込んだ。「今年はプロ野球選手としての基盤ができた。起承転結の“起”です」と説明した変則左腕。来季の優勝とその先にある東京五輪へ向かって、まだまだ成長を続けていく。(山口 泰史)

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