【中日】京田“秘策・炭酸シャワー”で根尾をおもてなし 遊撃バトル一転キャンプ同部屋

スポーツ報知
根尾と来年のキャンプで同部屋になる京田

 中日の京田陽太内野手(24)が、来年2月の沖縄・北谷キャンプでドラフト1位の根尾昂内野手(18)との同部屋を希望していることが12日、分かった。実現すれば、遊撃の定位置を争う2選手が「同室キャンプ」で切磋琢磨することになる。

 キャンプの部屋割は1月下旬、首脳陣によるミーティングで正式決定する。中日では若手は基本的に2人部屋。この日、ナゴヤ球場で自主トレを行った京田は、「(根尾と部屋が)一緒じゃないですか。全然いいですよ」と話し、この熱意が受け入れられる可能性は高い。1年目(2017年)の京田は、プロで1年先輩の内野手・石岡と同部屋だった。「疲れている時に気遣ってくれたし、個別練習や晩ごはんも付き合ってくれた。僕も根尾君がリラックスできるようにしてあげたい」。18歳がプロ生活になじめるようサポートするという。

 秘策がある。「炭酸シャワーです。(現2軍コーチの)荒木さんが愛用してて、僕も使い始めました」。血液の循環が促され、疲労回復の効果が期待される炭酸浴。自腹で自室にボンベや機材を設置し、根尾にも自由に使わせる。プロの厳しい練習だけでなく、周囲の注目を集めるルーキーを体の芯から癒やすのだ。

 読書家の根尾に“見返り”も期待する。「沖縄に持っていくべき『課題図書』を教えてほしい」。今年は野球に関するさまざまな本に手を出したが、1冊しか読了できなかったという。「論語(渋沢栄一著「論語と算盤」)でしたっけ。野球に直接関係なくても何かヒントがあるかもしれない」。夜は「もぐもぐタイム」ならぬ「黙々タイム」で過ごし、本の感想を言い合う。

 「あとは朝、起こしてくれたら最高です」。竜の未来を担う京田と根尾。二人三脚で支え合いながら、正々堂々と一つのポジションを争う。

(田中 昌宏)

 ◆京田VS根尾めも

 ▽10月25日 ドラフトで4球団競合の末、中日に1位指名された根尾は、京田について「学ぶ点は多い。信頼を得て遊撃に就いている。そういうところを盗みたい」。

 ▽11月初旬 秋季キャンプで与田監督の「二塁にも挑戦しろ」という指示に、京田は「向こうは高卒ルーキー。僕は2年だけですがプロでやった実績がある。後輩なので仲良くしたいが、簡単には譲れない。負けたくない」と対抗心。

 ▽同4日 仮契約の席上、投手と野手の二刀流に挑戦するかが注目されていた根尾は「遊撃一本」を宣言。与田監督も「慣れ親しんだところで勝負させてあげたい」と容認。

 ▽12月6日 京田が契約更改の席上、根尾について問われ「スーパースターが入ってきますが、僕も遊撃一本でいきます」。

 ▽同8日 入団会見の席上、与田監督が「(遊撃以外も)あると思いますよ」と二塁や三塁での起用も示唆。根尾は「一番力を出せるのは遊撃ですが(まだ)プロに入ってやっていない。試合に出られるなら? そっちですね」

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