【楽天】昨オフ67%減の青山、星野氏への思い胸に52登板&防御率1点台のカムバックで倍増以上の3000万円増でサイン

スポーツ報知
契約公開後に会見をした青山

 楽天・青山浩二投手(35)が14日、仙台市内で契約更改を行い、倍増を超える3000万円アップの5000万円でサインした。ベテラン右腕は会見で「去年とは全く別の評価をしてもらった」と笑顔を見せた。

 昨季は17登板に終わって、オフには6000万円だった年俸も減額制限を大幅に超える67%ダウンの2000万円となった右腕。今季も2軍スタートとなったが、4月下旬に1軍に昇格するとリリーフでブルペンを支えた。福山や松井が不調だったこともあり、52登板で4勝1敗、防御率1・85とフル回転。これまで6度、50試合以上に登板してきたが、初めて防御率1点台と安定した投球を見せた。

 「去年の11月に、戦力外とまではいかないけど、けっこう厳しい評価だった。だけど星野さんが1年残してくれたので、そのご恩をしっかり成績で返したいと思っていた。報告は出来なかったけど、『よくやったな』と多分言ってもらえるんじゃないかなと思える1年だった」と青山。恩人とも言える星野仙一副会長(享年70)への思いを口にしながら、カムバックして見せた1年を振り返った。

 来季へ向けては勝利の方程式入りと60登板以上を目標に掲げた右腕。「(モチベーションは)石井さん(GM)が『優勝したい』と言ってくれたこと。トップがそう言ってくれると選手もそういう気持ちになって心強い。1年間投げきる。チームも優勝に向かっていけるように成績を出す。60試合以上投げたい」と決意を口にした。

 ◆青山 浩二(あおやま・こうじ)1983年8月12日、北海道・函館市生まれ。35歳。湯の川小3年から野球を始め、戸倉中までは主に外野手だったが函館工から本格的に投手に転向。八戸大から大学・社会人ドラフト3巡目で06年楽天に入団した。新人の06年からリリーフとして活躍。通算13年間552登板で38勝54敗、45セーブ143ホールド、防御率3・73。180センチ、80キロ。右投右打。

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