【中日】強肩の加藤が巨人・小林ミットで正捕手狙う「誠司さんにいろんな話を聞かせて頂いた」

スポーツ報知
巨人・小林誠司(左)と談笑する中日・加藤匠馬(右)

 「竜キャノン」こと中日・加藤匠馬捕手(26)が18日、大阪・貝塚市内で自主トレを公開し、共に汗を流す巨人・小林誠司捕手(29)と同じ形状のミットを発注したことを明かした。「まず自分が必要なのは守備だと思うんで、そういう意味では誠司さんにいろんな話を聞かせて頂いている。ミットのこだわりとかも聞けて、僕自身、タメになっている」と感謝を口にした。

 小林が使用するキャッチャーミットは土手のひもがクロスで締められている。「僕のは斜めにとじてあるんですけど、誠司さんのはクロス、罰点にとじてあって、よりしっかりするらしい。似たような形を注文したんで、それが(キャンプ地の)沖縄に届くのが楽しみ。キャッチングがいい時は、スローイングもいい球がいきますから」と狙いを明かした。

 加藤は昨季、1軍出場はなかったものの、2軍では42企図で18度を刺し、盗塁阻止率4割2分9厘を誇った。秋季キャンプを視察した伊東ヘッドコーチは「(ソフトバンクの)甲斐が素晴らしい肩をしているけど、彼に匹敵する選手はいた」と絶賛。ファンフェスタの紅白戦でも、マウンドから球速140キロ超を連発した実績もあり、潜在能力は計り知れない。

 「よく(甲斐さんのことを)言われるんですけど、自分は比べる立場にない。現時点ではすべてにおいて負けている。ただ同世代として負けたくない気持ちはあるし、まずは自分のことをしっかり考えて頑張りたい」。打撃の向上と経験値を積めば、松井雅、大野奨らとの正捕手争いに割って入る可能性は十分だ。

 今回の自主トレでは先輩の大島に初めて師事し、さまざまなアドバイスを受けた。「大島さんは僕たちの打撃の動画を撮ってくれたり、本当に気にかけてくれる先輩。感謝しています。いろんな先輩方、他球団の方と練習して、いろんな意見が聞けたし、来てよかった」と充実の表情を見せた。温めてきたキャノン砲を繰り出す準備は整った。

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