【楽天】浅村、初の沖縄キャンプもマイペース調整「ケガしたら元も子もない」

スポーツ報知
久米島入りした楽天・浅村

 楽天は30日、仙台からのチャーター便で1次キャンプ地の沖縄・久米島入りした。昨秋、西武からFAで移籍した浅村栄斗内野手(28)にとって、1月でも暖かい沖縄でのキャンプは初めて。それでもけがを防ぐため、マイペース調整を貫くことを明かした。温暖な気候でも油断することなくじっくり準備を進め、シーズン開幕へと力を蓄える。

 額にうっすらと汗をにじませる南国の日差しに目を細めながら、浅村が決意を口にした。「あまり(移籍の)実感はなかったですけど、キャンプ地に入ると同時に(実感が)沸いてきた。また新しい野球人生というか、楽天でできる喜びも感じている。やってやりたい、という気持ちです」。28歳の男が瞳を輝かせた。

 楽天の一員として、初めて訪れた久米島。昨季まで所属した西武のキャンプ地(宮崎・日南市南郷町)から約800キロも南にある場所だ。この日の最高気温は23度。日南市より8度も高かった。

 気候は暑くなっても、気持ちは熱くなりすぎないよう意識している。「あまり飛ばしすぎず、ライオンズにいた時と同様、自分で考えてやっていきたい。ケガしたら元も子もない。自分の体と相談して、ペース配分は考えてやりたい」。新チームでもマイペース調整は継続する考えだ。

 昨季は打率3割1分、32本塁打、127打点をマーク。主将としてもチームをまとめあげ、10年ぶりのリーグ優勝へと導いた能力は、疑いようもない。主力としての活躍が期待される浅村に対し、すでに藤田一也内野手(36)がサポート体制を敷くことを明言するなど、環境は万全だ。

 移動中の機内などでも、様々な選手に声をかけられたと明かした浅村。「自分としては早く(チームに)溶け込めるんじゃないかと思う」と白い歯を見せた。描くのは緩やかなカーブだが、久米島で確実に状態を上げ、チームの中心選手として、開幕を迎える。

(高橋 宏磁)

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