【ソフトバンク】育成・川原を工藤監督絶賛「サイドであれだけのボールを投げる人はいない」

スポーツ報知
ソフトバンクの育成選手・川原

 ソフトバンクの育成選手・川原弘之投手(27)が20日、紅白戦で1回無失点。「満足いくボールが投げられた」と胸を張った。

 8回からマウンドに上がり、先頭・栗原を投ゴロ、続く川瀬を中飛。最後は川島を、切れ味の鋭いスライダーで空振り三振。MAX151キロを計時した。

 09年ドラフト2位で入団も、左肩や左肘の手術もあり、16年からは育成選手となった。だが、2軍戦ながら日本人左腕最速タイの158キロを計時したこともあり、工藤監督も評論家時代からその潜在能力を評価。自主トレをともにする千賀も「すごい能力を持っている人。10年目にして、ようやくベールを脱ぎ始めましたね」と好投を喜んだ。

 12球団でもトップクラスの戦力を誇るチームだが、先発、中継ぎともに左腕は手薄。「この投球を続ければ、ごぼう抜きする。期待以上のものを見せてくれた。パワーピッチャーで、うちの左にはあまりいないタイプ。ひとつずつクリアしていけば、おのずと道は開ける」と倉野投手コーチ。工藤監督も「左で151キロ。(左の)サイドで、あれだけのボールを投げる投手は、球界にいない。直球もフォークもスライダーも全部良かった」と絶賛した。「これを続けられるように。開幕までに、支配下登録されるように頑張りたい」と川原も力を込めていた。

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