【阪神】西、3・2ソフトバンク戦で対外試合デビュー 初フリー登板で全種23球

スポーツ報知
フリー打撃に登板した西(後方は福原コーチ=カメラ・馬場 秀則)

 阪神・西勇輝投手(28)が20日、沖縄・宜野座キャンプでフリー打撃に初登板した。球種とコースを伝達する条件で、ドラフト1位の近本光司外野手(24)=大阪ガス=を相手に23球。今後は26日の紅白戦をはさみ、順調なら3月2日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で対外試合デビューする見通しとなった。

 西はスライダー、ツーシームなど全球種を試し、12スイングで安打性は6本。右翼へ一発を許しても「配球の中で惑わせるのが自分の持ち味だと思っている。ドラ1で入ってきて、それぐらいはやってもらわないと」と声は明るかった。投げ込み、実戦形式とここまでの調整は計画通り。矢野監督は「あれぐらい投げられていたら問題ない。いたって順調にきてるかな、というふうに見てる」と、あらためて信頼を寄せた。

 現時点で紅白戦、ソフトバンク戦ともに1イニングを予定。昨年オフにオリックスからFA宣言し、阪神と同様に獲得に乗り出した日本一チームが、初の対外試合の相手となる巡り合わせ。さらにこの日は、前侍ジャパン監督の小久保裕紀氏(47)が宜野座を訪れた。

 西は12年10月、当時ソフトバンクだった小久保氏の引退試合でノーヒットノーランを達成し、後の侍ジャパンにも選ばれた。内外角への制球力を評価してくれる存在でもあり、「甲子園は他の球場より思い切っていける」と送られた助言は力になったはずだ。

 オリックスで通算74勝の右腕は、紅白戦に向けて「決め球をしっかり放りきれればいいかなと思います」とテーマを設定した。矢野監督はメッセンジャーらと並び、開幕投手候補としても構想中。先発の柱が力強く、確かにペースを上げてきた。

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