【楽天】平石監督、12失点にカミナリ「1軍の枠争うメンバー物足りない」

スポーツ報知
4回から2番手で登板した近藤弘樹

◆練習試合 日本ハム12-4楽天=特別ルール=(21日・金武)

 楽天は沖縄キャンプの最終日となる21日、金武町で日本ハムと練習試合を行った。先発した池田隆英投手(24)は3回を投げ8失点。2番手で登板した近藤弘樹投手(23)は4回4失点と、相手打線に打ち込まれて4―12で完敗。平石洋介監督(38)は結果だけでなく、キャンプに臨む若手選手の姿勢を問題視し、さらなる奮起を求めた。

 普段は温厚な平石監督がいらだち、口調は怒気をはらんでいた。怒ったのは、4―12という結果に対してではない。覇気を感じられない、若手の戦いぶりについてだ。「物足りない。もっと必死に、しがみつかないと。必死に自分のポジションを取ろうと思ったら、投手も野手も姿も違うはず。主力組は順調だが、1軍の枠を争うメンバーが物足りない」。1軍当落線上にいる若手に奮起を求めた。

 先発した右腕・池田は先頭打者を二ゴロに仕留めた後、続く2番打者に四球。右翼線に二塁打を許した後、さらに四球を与えて1死満塁のピンチ。2つの四球絡みで5点を失った。「もう少し向かっていく姿勢というか…。正直、物足りなかった」と指揮官。開幕ローテ入りを狙う投手として、打者に立ち向かう気迫が足りないことを嘆いた。

 2番手の近藤は4回4失点。5回2死走者なしの場面から2者連続で四球を与えたあげく、3ランを被弾。「ちょっと体のシャープさ、キレが出てきてない。まず、体にキレを取り戻さないと。ちょっとボテッとしてる」とバッサリ。投球以前の問題だと切り捨てた。

 浅村を始め主力は、1球に集中し必死に食らいついた。指揮官は一部の若手野手の打撃に対する姿勢を問題視。「(開幕まで)たった1か月しかない。勝つために、戦うためにどうあるべきか、全員で考えていきたい。選手のせいにしても仕方がない。こちらも、そういう姿に持って行けるようになんとかしたい」。3月29日のロッテとの開幕戦(ZOZOマリン)まであと5週間。監督、コーチ、スタッフも一丸となって智恵と力を結集し、チームを磨き上げる。(高橋 宏磁)

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