【広島】長野、5、6日の巨人戦「左翼」先発へ 力強い送球で右肩不安一掃

スポーツ報知
本拠地での初練習に参加し、シートノックで左翼に入った長野(カメラ・表 洋介)

 広島・長野久義外野手(34)が5、6日の巨人とのオープン戦2連戦(マツダ)で初めて守備に就く可能性が28日、浮上した。右肩の不安からDHで出場が続いているが、この日は移籍後初めての本拠地練習で力強い送球を披露。長野が外野の一角に入ることで、チームはベストオーダーを組むことが可能。古巣との直接対決は、29日の開幕前哨戦となりそうだ。

 マツダスタジアムに見参した長野が、また一つ階段を上がった。打撃練習前に行われたシートノック。左翼の守備位置から力強い送球を二塁に返すと、冗談半分でガッツポーズを作った。「いいね、チョーさん!」。チームメートの称賛に、笑みもこぼれる。キャンプ中は右肩の状態が上がらず、慎重にスローイングしていたが、いよいよ外野手としてのベールを脱ぎ始めた。

 これまでの実戦6試合はすべてDHで出場していたが、5、6日の巨人戦は左翼で先発することも視野に入ってきた。見守っていた高ヘッドコーチは「シートでもだいぶ強い球を投げていたね。気候とかにもよるけど、可能性としてはあるかも分からないね」と、週明けから守備解禁に太鼓判を押した。

 ベテランが外野の一角に入ることで、チームはシーズンさながらのベスト布陣を組むことが可能となる。緒方監督は「いろんな打順を試しながら、組み替えながら、シーズンを通して形が決まるように戦っていく」と構想を描いている。長野の適性が3番なのか、5、6番か。最終結論は先になるが、29日の巨人との開幕戦(マツダ)を見据えた前哨戦となるのは間違いない。

 キャンプ中の実戦は6試合で13打数1安打だった長野は、フリー打撃後も特打をこなすなど、精力的に動き回った。練習後は足早に球場を去ったが、状態は確実に上向いている。キャンプ最終日に「オープン戦から目に見えた結果を出せるようにしたい。開幕から試合に出られるように頑張ります!」と決意を明かしていたように、攻守で存在感を示していく。(表 洋介)

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