「バチコンアジング」…仕掛けを船から垂直に、鋭い引きが面白い

2017年1月12日14時0分  スポーツ報知
  • 20センチオーバーのアジを釣った吉岡進さん(伝寿丸で)

 「バチコンアジング」という釣り方を知っていますか? 船でのアジの釣り方で「バーチカル(垂直に)コンタクト(接触)するアジング」のこと。従来のアジングは投げて引いてくるが、船下を狙うもので、アジの引きがダイレクトに伝わり面白いと評判だ。東京・羽田の報知指定・伝寿丸のLTアジ船でこの釣法に詳しいジャッカルのフィールドテスター・吉岡進さん(34)と川崎沖へ向かった。水温低下の影響で苦戦したものの、アジの鋭い引きが体感できた。

 川崎沖水深20メートル。コマセ釣りで20センチ級のアジが釣れ出した。時合いに突入だ。吉岡さんは仕掛けを船下に落とし、ロッドの先を小刻みに揺らしてじっくりと誘ってから動きを止め、食わせの時間を長く取った。すると、コン!とバイトが出た。すぐさま合わせるとロッドは大きな弧を描いた。20センチを超す丸々と太ったアジだ。「やっぱりよく引くね」と笑顔を見せた。

 吉岡さんの隣では、バチコンアジング初挑戦の杉野美星さん(14、大田区)が29センチの良型を釣り上げた。「コマセ釣りで上げた時より、アジの引きが何倍も強い。すごく面白い」とこの釣りの魅力にすっかりはまった様子だ。

 取材日は、前日の強い北風の影響で水温が2度以上下がったようで、アジの反応はあるものの食いは渋かった。しかし、ひとたびルアーに食いつけば、グイグイとロッドを絞り込んだ。この様子を、コマセ釣りで狙っていた釣り人も「面白そうだな」とうらやましそうに眺めていた。

 バチコンアジングは福井や石川、三重などのボート釣りで生まれたと言われている。引きの強さを味わえることに加え、「手軽なタックルでコマセも使わず釣りができるので、初めて釣りをする人にもお勧め」と吉岡さんは言う。さらに誘い方やルアーの選択などゲーム性が高い。「なにより東京湾のアジは食べて絶品。釣って楽しく、食べておいしい。一石二鳥です」と付け加えた。

 伝寿丸の榎本健司船長(57)は「水温が上がってアジの活性が上がってくれば、入れ食いになると思う。コマセ釣りと遜色ない釣果が出るかもしれない」と見ている。考案されて間もない釣法だけに、開拓の余地はまだいろいろありそうだが、面白いのは間違いない。一度お試しあれ。(高田 典孝)

 ◆シロギス用竿も面白い

 バチコンアジングには一つテンヤ用の竿が向く。シロギス竿やライトルアーロッド、マルイカ竿を使っても面白い。リールはドラグ性能が良い中型スピニング。道糸はPE0・8号でOKだ。仕掛けはブラックバスのダウンショットリグ、シロギスの胴づき仕掛けにそっくりだ。吉岡さんは「捨て糸の長さは70センチ前後、ハリスは20~30センチが今のところベスト」と言う。オモリは10~25号。潮の速さ、水深によって、オモリの重さを調節したい。軽いオモリを使えば、強い引きは楽しめるが、乗合船ではオマツリの原因にもなる。

 ソフトルアーは2~3インチ。吉岡さんは「ジャッカルのアジングペケリング、アミアミ、キビキビナーゴはお勧め。形や色、サイズで食いが変わることの多いアジには、このシリーズを使ってもらえれば、だいたい対応できる。ソフトな素材で、においと味も付いているので、アジも食べやすい」と解説した。

 ◆めも

 アジ釣りの近況、乗合船は羽田伝寿丸(TEL03・3744・5266)。乗合船は午前船が7時30分出船、午後船は12時30分出船。料金はともに餌、コマセ付きで6000円(女性、小学生は半額)。事前に船長に了解を取ればバチコンアジングができる。駐車場完備。

 このほかアジ乗合船は以下の船宿から出る。

 勝浦港勝丸(TEL0470・73・0483)

 保田港弥生丸(TEL0470・55・0747)

 長浦港こなや(TEL0438・62・2707)

 鹿骨豆や(TEL03・3679・2065)。22日出船

 金沢八景弁天屋(TEL045・701・9061)

 走水港関義丸(TEL046・841・7154)

 片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)

 茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)

 早川港平安丸(TEL0465・22・0676)。希望で出船

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