鴨川でハエ釣り楽し子供かな…普及目指して教室&競技会

2017年11月14日7時0分  スポーツ報知
  • 京都・鴨川の四条大橋上流で行われたハエ釣り教室。普及を目指した有志が立ち上がった

 ハエという魚をご存じだろうか。標準和名はオイカワ。河川の緩やかな流域に住む淡水魚で、釣りの身近な対象として古くから親しまれてきた。しかし、近年は生息数の減少や愛好者が減り、ハエ釣りは衰退。そこで普及を目指して今秋、「楽しいハエ釣りを全国に広める会」が発足。早速、京都・鴨川で3、4の2日間、子供ハエ釣り教室と競技会を開催した。

 子供たちの笑顔が、水面に映えた。3日の釣り教室には小学生ら29人が参加。四条大橋上流の右岸から竿を出した。

 手ほどきを受けながら、代わる代わるハエ釣りに挑戦。この日は流れが速く苦戦したが、竿の扱いに慣れてくると「釣れたー」と、あちこちで歓声が上がった。

 2尾釣った蜂須賀泰生君(12)は「海に行ったり疎水でブルーギルを釣ったり、釣りは好き。ウキが結構沈んだから、上げたら釣れた」と、うれしそうだ。

 終了後には先生役を務めた名手たちが、川に入って技を披露。釣ったハエを子供らに提供した。長男と次女を連れて参加した佐藤友一さん(47)は、「天ぷらにして食べたい。鴨川ではよく遊ぶが、釣りをするのもいい」とハエの味に興味深そうだった。

 鴨川でのハエ釣りの遊漁料は、大人は年券2000円が必要だが、中学生以下は無料。漁協関係者は「今日は人が多くて魚が警戒していた。静かにやれば岸からでも釣れる」と、手軽さをアピールした。

 4日に行われた競技会では7人のトップトーナメンターが、腕を競った。3試合(1試合60分)の合計尾数で順位を競い、横山芳和さん(61)=鮎匠会=が379尾で優勝。全日本釣り技術振興評議会(JFT)主催の全日本ハエ釣りトーナメントを5回、全日本ハエ釣り王座決定戦を4回、制したことがある実力者。「繊細でリズミカル。そして、数が釣れることが一番の魅力」とハエ釣りの楽しさを語った。

 京都市内の中心部を流れる鴨川。地元の人たちや観光客が大勢、川沿いを行き交う。「こんな魚がいるなんて知らなかった」と、足を止めて釣りの様子を見入る女性や珍しそうに写真を撮る外国人の姿もあった。「こんな街中で釣りが楽しめるなんて素晴らしいこと」と賀茂川漁協の澤健次組合長(42)。ハエが住める環境と鮮やかな手返しの釣技が、これからも残り続けることを願ってやまない。(小谷 竜一)

 横山選手の餌 寄せ餌はハエ競技用まきえ、ハエ競技用まきえ紅、メガミックスハエを混合。食わせ餌はヤマベチューブハエ、ハエ競技用ねりを混合した。※すべてマルキユー社製。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
釣り
報知ブログ(最新更新分)一覧へ
今日のスポーツ報知(東京版)