シーズン到来!相模湾でマルイカ71杯

スポーツ報知
茶色のスッテに乗ったマルイカに笑顔の池本さん(長三朗丸で)

 相模湾でマルイカが好スタートを切った。葉山・あぶずり港の報知指定・長三朗丸では、2月3日から乗合船を開始、亀城根を中心に狙い、10日にはトップ71杯を上げた。今シーズンは開幕早々からイカの反応は多く、数が伸びている。現在の釣り場の水深は70~90メートルと深場だが、春の濁った潮が入って水温が上昇すれば、水深40メートル未満の浅場に群れが入り釣りやすくなる。

 あぶずり港を出て走ること約30分、亀城根に到着した。石垣玄船長(28)の「どうぞ、水深94メートルです」の声で釣り開始だ。記者は昨年に続き2度目の挑戦。着底後、直ブラ仕掛けにモゾモゾとアタリが出た。掛けた1杯は12センチ前後のかわいいマルイカだ。その後はアタリを捉えても、バラシの連続で切れた足やスミがスッテに付いて来るだけ。周りでは一流しごとにマルイカが取り込まれる中、掛ける技術の差を痛感した。

 右舷船首では横浜市の矢浪正太郎さん(48)が、ゼロテンション釣法で順調に数を伸ばしていた。仕掛けの着底直後にアタリがないと見ると、ムチのように柔らかな竿先を小刻みに激しく揺らして、スッテをマルイカにアピール。竿先を止めて道糸を張らず緩めずの状態を作る。これがゼロテンション釣法だ。矢浪さんは竿先に出る、もたれのようなアタリや竿先のぶれなどの変化があると、すかさず合わせていた。「昨年からゼロテンションで釣果を出しています。深場のマルイカも浅場で釣る時と変わらない。タタいて止めて竿先に違和感を感じたら合わせを入れ、掛けることに集中しています」と話し、この日トップの34杯を上げた。

 マルイカ釣りでは、釣り方とともにスッテの色などで釣果に差がでることもある。多彩なスッテを組み込んだ船橋市の池本典広さん(34)は、着乗りで2杯掛けた。「一番下の茶色系のスッテに連続して乗ってきたので、同じ色をもう1本入れたいところだけど、持っていないんだよね」と悔しがった。

 2月3日から乗合船を開始した長三朗丸では、8日に15~33センチを16~47杯。10日には18~71杯と好釣果を記録している。石垣船長は「昨年よりイカの反応は多いし広範囲に見えます。これから春の濁り潮が入ると、マルイカの群れが水深30~40メートルの浅場に入り釣りやすくなりますね」と見ている。(田中 清)

 ◆めも マルイカ釣りの近況、乗合船はあぶずり港長三朗丸(TEL090・3349・4882、HPはQRコード参照)。乗合は午前7時出船。料金は9000円(女性は1000円割引、高校生以下は2000円割引)。氷300円。貸し竿あり。乗船には事前予約が必要。駐車場あり。

 このほか長井港辰丸(TEL046・856・2778)は予約限定で出る。茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)も近日中に乗合船を出す。

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