南房に春呼ぶイサキ解禁、波佐間沖で大型 洲崎沖で数釣り楽しめそう

スポーツ報知
高水温の影響で開幕から40センチ級への期待が膨らむ(竜一丸で)

 3月のオススメ魚は、南房で開幕するイサキだ。毎年、洲崎沖や波佐間沖、西川名沖などは3月から解禁になり、南房に春を呼び込む。鋭い引きと数釣りが楽しめるとあって、人気ターゲットの一つだ。今シーズンの見通しや釣り方のこつなどを、西川名港・竜一丸の安西竜一船長(41)と栄ノ浦港・早川丸の早川元樹船長(40)に聞いた。

 ―3月1日から南房ではイサキ釣りが始まる。

 竜一丸・安西船長「『今年も来たかぁ』という感じ。待ち遠しいねですね」

 早川丸・早川船長「イサキ釣りが始まると、春が来たと感じますよ」

 ―今シーズンの見込みはどうですか?

 竜一丸・安西船長「例年ならまずは西川名沖を中心に狙い、水温が上がる5月ごろから大型が多い波佐間沖を釣るのが、いつものパターン。ですが、今シーズンは少し変わりそうです」

 ―釣り場が変わるということ?

 竜一丸・安西船長「黒潮の大蛇行の影響もあって水温が例年より少し高め。なので、いきなり波佐間沖で釣れだすかもしれません」

 ―開幕から大型ラッシュになるかも。

 竜一丸・安西船長「まあ、始まってみないと分からないけれど、居着きの40センチ級が釣れたらうれしいですよね」

 ―早川丸は洲崎沖で狙うんですよね。

 早川丸・早川船長「カワハギ乗合船の帰りに洲崎沖を魚群探知機で探ってみると、何か所か良さそうなポイントがありましたよ」

 ―どんな場所?

 早川丸・早川船長「水深40~50メートルと例年の開幕当初の釣り場と比べるとやや深め。でも、いい反応がありました」

 ―開幕から数釣りが楽しめそう?

 早川丸・早川船長「サイズは分からないけれど反応はあるので、魚の活性が高ければ入れ食いになるかも」

 ―イサキ釣りで注意点することは?

 竜一丸・安西船長「『イサキはタナを釣れ』という言葉があるほど正確なタナ取りが重要。船長が指示をするタナにビシをきっちり合わせてください」

 早川丸・早川船長「正確にタナを取るにはリールのカウンターに頼らず、1メートルごとに色分けされている道糸でタナを測ってください」

 ―コマセのまき方は?

 早川丸・早川船長「コマセカゴからコマセがポロポロとでるぐらいでいいです」

 ―一荷釣りをするには?

 竜一丸・安西船長「アタリがあったらすぐにリールを巻かずに、引き込まれたら竿先を下げ、引きが弱くなったら少し聞き上げるようにすると、2尾目、3尾目が食ってくる。でも、あまり待ちすぎるとバレてしまうので、注意してください」

 竜一丸・安西竜一船長 竿や仕掛けなどにこだわりを持っている。特にイサキ釣りでは竿の調子やビシの色、ビーズの色や形まで研究しており、「困ったら船宿の仕掛けを使う」が常連の合言葉だ。竜一丸(TEL0470・29・0605)

 栄ノ浦港・早川元樹船長 余計なことは言わない寡黙な船長だが、腕は確か。釣れない人がいると、操舵(そうだ)室からさっと出てきて二言三言アドバイス。それが的確だから人気を呼ぶ。早川丸(TEL0470・29・1095)

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