丸山選手個人団体2冠…GFG杯争奪全日本地区対抗磯(グレ)釣り選手権

スポーツ報知
個人戦と団体戦の2冠に輝いた丸山さん

 「平成30年度GFG(がまかつファングループ)杯争奪全日本地区対抗磯(グレ)釣り選手権」が2月26日、高知・柏島で行われた。東北から沖縄まで11地区12チーム(36選手)が参加。幸島・西のハナに上がった丸山晃選手(59)=愛知・豊川市=が4・97キロをマークして個人戦を制覇。団体戦でも中部の優勝に大きく貢献し、2冠を達成した。※30センチ以上のグレ5尾までの総重量で審査。同重量の場合は最長寸で順位を決定。

 四国の西南端に位置する大月町。黒潮と豊後水道からの流れがぶつかる好漁場を抱え、グレの魚影は非常に濃い。中でも柏島周辺には実績ある一級磯が点在。例年この時期は、大型グレの釣果でにぎわうシーズンだ。

 ただし、この日は期待された状況とは違った。大会前に水温が16度台から18度近くまで乱高下。産卵に入る個体が増えたタイミングも重なり、一気に食いが渋くなった。

 午前7時に競技開始。波は穏やかだったが、少し風が吹き、南からのウネリもあった。

 優勝した丸山選手が上がったのは「幸島・西のハナ」。たまたま前日(25日)の下見で上がった場所で、その時は1尾しか釣れなかった。「朝は本島に向かって良い潮が流れていた」。下見では狙わなかった沖のシモリ周辺を攻めて、午前8時までに3尾ゲット。競技終了の正午までに2尾、追加した。「タナは竿1本ぐらいまで。餌は生のオキアミ」。使い慣れたカン付きウキの号数を調整しながら、潜り潮に仕掛けをゆだねて探っていった。

 2年前の5月、宮崎・延岡で行われた「平成28年度GFG杯争奪全日本地区対抗磯(グレ)釣り選手権」で個人戦3位に入った実力者。その活躍に刺激を受けた会社の先輩、鎌田光成さん(60)が昨年5月に「平成29年度GFG杯争奪全日本地区対抗磯(チヌ)釣り選手権」(新潟・佐渡島)で個人戦優勝を果たした。「大会前に(鎌田さんから)『頑張ってこい』って言われたけど、これで並んだ。やはり優勝はうれしいね」。お互いの結果を励みにしながら、腕を磨いているのだ。「GFG杯は卒業。次はG杯で優勝したい」と新たな高みを目標に据えた。

(小谷 竜一)

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