岩崎さん、ニジマス71.7センチ「別物の引き」…ルアー・フライ限定特別解禁釣り大会

スポーツ報知
ニジマス優勝魚の71.7センチを手にする岩崎さん(AFCおおばの検量所で)

 1日、神奈川・芦ノ湖でルアー・フライ限定特別解禁釣り大会(芦之湖漁協組主催、報知新聞社など後援)が開催された。春の嵐の中、午前6時30分にスタート。参加者352人は大型トラウトを狙ってキャストを繰り返した。報知指定・AFCおおばの検量所には、大型のニジマスやブラウントラウトが次々に持ち込まれた。検量の結果、ニジマス部門は71・7センチを釣ったさいたま市の岩崎裕介さん(54)が優勝した。2日からは通常解禁になった。

 大会当日、朝から南よりの強風が吹き、開催が危ぶまれたが、予定通り6時30分にエアホーンの合図でスタートした。風と雨が強く苦戦を強いられる中、352人の釣り人たちは、思い思いのポイントでロッドを振った。

 午後1時40分過ぎ、湖尻にあるAFCおおばの検量所にこの日最大のニジマスが待ち込まれた。71・7センチ、5・19キロのスーパーレインボーを手にした岩崎裕介さんは、風向きを見極めて風の影響が少ない九頭竜に入った。序盤スプーンで40センチ級ニジマスを数尾上げると、バイトが減った。「魚がスレた」と判断して、サスペンドミノーに換えた。中層でトゥイッチを入れながらゆっくり引いていると大物がヒットした。「ゴンと掛かるとグン、グンと頭を振るように暴れ、なかなか寄って来なかったです。60センチ級は何度も上げているが、70センチ超えは別物の引きでしたよ」と、ファイトの余韻をかみしめていた。

 ニジマス部門2位となる魚は、桃源台で上がった。瑞穂町の原広太さん(27)がウエーディングで狙い、アワビ張り緑と黄色の8グラムスプーンで68・5センチ、3・58キロを掛けた。「底すれすれをリトリーブしていた時に根掛かりを思わせるアタリがロッドを止めました。何度も走ったので、隣の人に迷惑掛けちゃいましたが、すごく楽しかったです」と、笑顔を見せた。

 解禁当初の湖尻湾では、水深2~4メートルの浅場を放流魚が回遊している。桟橋前などが好ポイントだ。ボートでキャンプ場前や早川水門、防ケ沢から九頭竜へ足を伸ばしても面白い。AFCおおばのスタッフ・平田英二さん(47)は、「4月、5月には昨年の残りマスが釣れだします。漁協組で力を入れているサクラマスやヒメマスも食って来ますよ」と見ている。(田中 清)

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