海上釣り堀で至れり尽くせり白鷺サーモン…兵庫・姫路

スポーツ報知
初のサーモン釣りを楽しんだ倉敷市の浅田百合花さん

 特にすしネタとして、老若男女を問わず高い人気を誇るサーモン。狙って釣ることができるのが、報知フィッシングクラブ「釣り堀 水宝」(兵庫・姫路市家島町)だ。2月1日から専用のイケスを設置。うまいと評判のご当地ブランド魚、「白鷺(しらさぎ)サーモン」を存分にゲットできる。6日、挑戦してきた。

 ユネスコの世界遺産リストに登録されている姫路城。白鷺城とも呼ばれる国宝だ。そのお膝元でご当地ブランド魚、「白鷺サーモン」が誕生したのが3年ほど前。この水宝で養殖されたギンザケとトラウトサーモンが市場に出回り、商標登録も果たしている。「よく脂が乗っている割にクセがない」と評判は上々だ。

 午前6時50分、姫路港から乗船。25分ほどで坊勢島に着いた。抽選でイケスを決定。早速、仕掛けの準備を始めた。今回は、いたってシンプル。ウキやオモリは使わず、刺し餌の付いたハリをゆっくり沈めていく完全フカセで狙うのだ。

 合図を受けて午前8時にスタート。いきなり周囲で竿が曲がった。記者の仕掛けにも変化が…。ハリが3ヒロほど沈んだとき、ゆっくり水中になじんでいくラインが突然、シュッと速度を上げた。リールのベールを即座に戻して竿を立てると「重い!」。魚は身をギラリと反転させながら右に左に走った。やはり朝イチは活性が高い。最後は水面を割ってジャンプ。鋭い引きを楽しみながら40センチ弱のサーモンをネットに収めた。

 1時間ほどたつと食い気が落ち着いた。海上釣り堀は、ここからが勝負。餌をオキアミからブドウ虫に替えると2連発でヒットした。やはり餌のローテーションは大切だ。隣のイケスで釣っていた小田智也さん(31)=神戸市=は、定番のオキアミやブドウ虫に加えて生きたシロウオも持参。「自然に良い動きをしてくれる」と頻繁に竿を曲げていた。同行の山口浩史さん(42)=伊丹市=も青イソメでヒット連発。釣果は餌の種類に比例する。

 誘い方でも釣果に差が出る。5ヒロほど沈めた後、ゆーっくりリールを巻き上げたり、3~4ヒロのタナで止めて竿先を軽く振るわせるのも有効だった。アタリが遠のけば、積極的に誘いをかけることが大切だ。

 午後0時過ぎに納竿。釣果は30~45センチを11尾で、何とか平均ぐらいの数だった。

 この水宝では今、肉厚のヒラメ1尾をお土産としてプレゼント中。20日から4月1日まではブリ1尾に切り替わる予定。また、貸し竿や餌、氷などの販売、有料で釣った魚のウロコや内蔵を処理してくれるサービスもある。至れり尽くせりの海上釣り堀。釣りデビューの初心者からベテランまで、きっと満足できるに違いない。(小谷 竜一)

 ◇問い合わせ 「釣り堀 水宝」(TEL079・327・1243)へ。ホームページあり。

 ◇交通 姫路港、赤穂港、日生港(要予約)から出船。約25分。

 ◇料金 大人(高校生以上)1万3500円、女性・中学生・80歳以上1万500円、小学生7500円。貸竿セット1000円。餌、氷、発泡スチロールなどの販売もある。

 ◇時間 姫路港と赤穂港は午前6時50分、日生港(要予約)は同6時半に出船。釣りは午前8時~午後0時半。

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