大盛丸、ホウボウ トップ70匹!今が最盛期!

スポーツ報知
43センチの良型ホウボウを手に笑顔の人見さん(大盛丸で)

 外房・外川沖でホウボウが好調に釣れている。強烈な引きが楽しめるとあって、各地で専門に狙う乗合船が人気を集めている。連日、外川沖には餌釣りやスロージギング、タイラバなどで狙う船団が出来ている。外川港の報知指定・大盛丸の乗合船では、40~50センチの大型交じりでトップ70尾を記録。最盛期は今だ。

最盛期は今! 午前5時30分に港を出航して走ること40分。外川沖に到着すると、そこにはすでに20~30隻の船団が出来ていた。上田隆広船長(52)の「水深50メートルです。どうぞ」の合図で仕掛けを投入、釣り開始だ。

 右舷船首に座る荒川区の網野秀夫さん(69)は、自製の仕掛けで狙った。幹糸6号で1メートル間隔の3本バリ、ハリスは5号で上から40センチ、45センチ、50センチと長めの段差仕掛けだ。「餌が自然に泳ぐようにハリスは長め。誘いは小さくして、捕食のタイミングを与える」と話す。竿を手に持ち、竿先でチョンチョンとはじくような誘いを入れた。クンクンと引く小さなアタリに「食ったよ」と言うと、リールを巻き始めた。ガクガクと竿を引き込む魚に「引くね、良い型みたいだよ」の言葉通り海面から抜き上げたのは、45センチの良型ホウボウだ。

 佐倉市の人見隆さん(48)は、ホウボウ釣り初挑戦で10尾を上げた。序盤はマルイカ釣りの様にタタキを入れ、魚に餌のサバの切り身をアピール。4尾ほど続けて掛け、43センチの良型も上げた。「ゲームロッドで掛けると、引きがダイレクトに感じられて楽しいです。誘いも入れやすいですね」と満足そう。

 大盛丸では、2月中旬に乗合船を開始。スタート直後から好釣果が出ていた。3月に入るとさらに数は伸び、トップは4日は60尾、12日には70尾、13日も61尾と爆釣が続いた。小型が多いが、40~50センチの大型も交じっている。しかし、取材した日のトップは、柏市の眞藤智さん(72)の15尾にとどまった。「シケ後で食いが悪いのかな。しかし、ホウボウは午前と午後でも食いががらっと変わるからね。明日は爆釣するといいな」の言葉通り、翌日も乗船し46尾を上げた。

 例年になく魚は多い模様で外川沖を中心に広範囲で食っている。上田船長は「ホウボウは産卵を前に群れが集まりだしています。昨年、一昨年より魚は多いようです。2~3時間もの大流しで食い続くこともありました。潮や水温で急に食い渋ることもありますが、5月初旬までは狙えます。最盛期に入った今、早めの釣行がお薦めですね」と好調をアピールした。(田中 清)

釣り方いろいろ ○…記者は20号のタイラバ仕掛けで狙ってみた。ホウボウらしきモゾモゾとアタリの感触はあるが、食い込まない。周りではポツポツと取り込まれる中、釣れないプレッシャーに、タイラバヘッドの1メートル上に枝バリをセット、タイラバフックにもサバの切り身を付けて投入した。誘いを入れる間もなくゴツゴツと荒っぽいアタリが竿先を叩く。枝バリに掛かった30センチ前後のホウボウが顔を出した。この日は枝バリに反応が良かったが、タイラバ(餌付き)でも釣れた。スロージギングなど、いろいろな釣り方でも狙えるので今後が楽しみだ。

めも ホウボウ釣りの近況、乗合船は外川港大盛丸(TEL0479・23・3362)。

 乗合船は、午前5時集合で5時30分に出船する。料金は氷1個付きで9000円。サバの切り身餌は1パック500円。宿泊可。

 このほか以下の船宿からも乗合船が出る。

 飯岡港太幸丸(TEL0479・63・1902)

 平潟港第3隆栄丸(TEL0293・46・2133)は、スロージギング船で狙える。

 ◆ホウボウ釣りのタックル ▽竿…2~2.7メートル。ヒラメ用が向く▽リール…中型電動タイプ▽道糸…PE3~4号▽胴突き仕掛け…幹糸7号、ハリス5号30~35センチ、ムツバリ16~17号3~4本、オモリ80~100号▽餌…サバの切り身。スロージギングやタイラバ等でも狙える。

ライフ

×