山中湖でのワカサギ爆釣モードはもうすぐ

スポーツ報知
ワカサギを3尾掛けで上げた藤井一高さん(なぎさで)

 山梨・山中湖でワカサギが釣れている。山中湖の報知指定のなぎさのソーラードーム船では、トップ700尾を記録している。山中湖では、秋と並んで春もワカサギ釣りのトップシーズン。例年なら1000尾を超す釣果が出ている。しかし、今シーズンは2月の厳しい冷え込みの影響でワカサギの群れが散ってしまった。春の爆釣シーズンはやや遅れているが、なぎさの高村建治さん(38)が爆釣モードに突入する日を予想した。

 午前9時過ぎのことだった。食いのいい朝のゴールデンタイムが過ぎて、ドーム船の中がまったりとした空気に包まれ出した時、急にワカサギの活性が上がった。群れが船下に入ってきたタイミングも重なって、2尾掛け、3尾掛けで上がってきた。

 なぎさのソーラードーム船「レイクフラワー号」が浮かぶのは、桂川沖水深11メートル。正面には雪化粧した富士山が雄大にそびえる。しかし、ワカサギが食い始めると、富士山をのんびりと眺めている余裕はなくなる。秦野市の藤井一高さん(35)と相模原市の中澤雄太さん(34)が、相次いで3尾掛けで上げた。「アタリが明確に出るから面白いですね」と藤井さんが言えば、中澤さんは「ドーム船は快適ですよ」と笑った。

 この日は入れ食いになる時間は短かったが、それでもトップは643尾。3月24日には700尾を記録している。十分な釣果に思えるが、なぎさの高村さんは満足していない。「例年、3月末は爆釣している時期。トップが1000尾を超す日が続くんですけれどね」と言う。その言葉の通り、昨年9月に2511尾という大記録が出るまでは、同年4月に出た1566尾がなぎさの船宿記録だった。その前年にも3月に1474尾が上がっている。2年連続で船宿記録を出したのは、この時期。3~4月だったのだ。

 しかし、この春はまだ1000尾超えの日がない。原因は2月の全面結氷だ。「山中湖で全面結氷したのは十数年ぶり。その氷の影響でワカサギの群れが散ってしまったんです」と高村さん。ワカサギの魚影自体は例年並みに濃いだけに、あとは群れが固まれば爆釣モードに入る見込みだ。

 そのXデーはいつか? 高村さんは「4月10日ごろ」と予想する。「釣れたワカサギや群れの様子を見ていると、その頃から食いが良くなるのではないでしょうか」。山中湖のワカサギが爆釣する日はもうすぐだ。(高田 典孝)

 〇…レイクフラワー号での釣りは快適だ。船内の電力は太陽光発電でまかなわれテレビや電子レンジ、電気ポットやカラオケなどが使える。トイレも暖房便座だ。好きな時に弁当を温められ、温かい飲み物が飲める。ドーム船を初体験した南アルプス市の野澤章さん(70)は「すごく過ごしやすい。ボート釣りよりもいいね」と笑顔を見せた。さらには何かと面倒を見てくれるスタッフが乗船。オマツリした仕掛けをほどいてくれたり、釣り方を教えてくれたりする。初心者や家族連れにはぴったりのレジャーだ。

 ◆めも ワカサギ釣りの近況、ソーラードーム船は、山中湖なぎさ(TEL0555・62・2121)。ソーラードーム船の乗船料金は4300円。要予約。貸しボートは1人乗り2500円、2人乗り3500円、3人乗り6000円。遊漁料は600円(中学生、女性300円、小学生以下無料)。レンタル竿、仕掛け、赤虫、紅サシ餌あり。駐車場完備。

ライフ

×