江戸前カレイ復活へ、稚魚1万尾放流…東京湾に2年連続マコガレイ

スポーツ報知
羽田空港沖の浅場にカレイの稚魚が放流された

 東京湾・羽田沖の浅場に17日、マコガレイの稚魚1万尾が放流された。東京や神奈川の遊漁船で作る東京湾遊漁船業協同組合による昨年に続く2度目の放流。東京湾のマコガレイは江戸前のカレイとして古くから人気。冬場のカレイ釣りは風物詩でもあったが、釣り場が次々に埋め立てられ産卵場所も少なくなり、近年絶対数が激減。10年ほど前から乗合船もほとんど出なくなってしまったが、毎年黒メバルやカサゴの稚魚を放流してきた同組合が江戸前のカレイ釣りの復活を願い、昨年から放流を始めた。

 今年も(公財)神奈川県栽培漁業協会からカレイの種苗を購入。放流が行われた羽田空港の東側には約8キロにわたって砂底の浅場が造成されており、カレイの産卵や生育に適している海域になっている。「マコガレイは、東京湾で激減した魚種の代表格。組合としては今後も種苗が手に入れば、放流を毎年続けていきたい」と飯島正宏理事長。今回放流したカレイの稚魚は体長3~4センチ。成長はゆっくりで、20センチを超えるまで3年ほどかかる。

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