香川・小豆島で開花宣言!桜色マダイ

スポーツ報知
52・5センチの良型マダイを仕留めた矢部さん

 香川・小豆島のマダイがシーズンインしていると期待して4月22日、出掛けた。

 午前4時、新岡山港を「渡船 朝日丸(船長携帯090・3378・7319)」で出船。抽選の末、運良く「小福部のハナレ」という人気磯に上がれることになった。

 通常、引き潮は東に速く流れるが、この日は小潮の影響で南南東に流れていた。その左(東側)から本流に向けて緩い引かれ潮が発生。流れの速い筋を狙った。

 ウキ下は10メートル。数投してもアタリなし。ウキ下を12・5メートルに深くして打ち返した。ウキの「トビコン遠投」0・8号が、本流との合流点に差し掛かった時にスコーンと消えた。一呼吸置いて合わせるとゴンゴンと魚が頭を振る引き。本命と確信した。やがて水面に現れたのは、桜色が鮮やかなメスのマダイ。40センチオーバーの良型だった。

 本流の角度によって引かれ潮の角度と流速が変化。それに合わせて投入点を変えた。チヌなど他魚交じりでマダイを追加したが、午前8時半頃には潮が緩んで音信不通になった。

 満潮近くになると潮が真西に流れ、福部島方向から良い具合の引かれ潮もできた。ウキを「エアーゾーン29DM」に交換。西側のハエ根周りは水深が浅いので、ウキ下7・5メートルで流していると15メートルほど沖の合流点で40センチ級がヒットした。

 「数は十分。型が欲しい」。30メートルほど潮下に絶好の合流点ができた。その手前5メートルにまき餌を6杯打ち、仕掛けを放り込むように投げた。合流点でウキが潜っていくと、すぐにブルルーッとラインが飛び出た。ここで合わせるとハリ外れしやすい。オープンベールでラインを出しながら竿を立て、ベールを戻して竿先が曲がり初めてから軽く合わせた。ドスンとした重量感。ズンズン引いた。この日一番の手応えだ。「来た来た、来たー!」。ドラグを十分に活用しながら徐々に距離を詰めた。水中でピンク色の魚体が反転。無事、タモに誘導したのは52・5センチのナイスサイズだった。

 結局、午後1時半の納竿までにマダイ25・5~52・5センチ9尾とチヌ3尾、ウマヅラハギ1尾、キュウセン(ベラ)8尾と大漁。いよいよ海の“桜祭り”が開幕だ。

 問い合わせは「渡船 朝日丸」へ。渡船料金はエリアによって異なり、今回は1人5000円。

(報知APG・矢部 卓)

 ◆この日の餌 まき餌は生オキアミ3キロにマルキユーの「スーパー磯マダイ」2袋、「ナンバー湾チヌ2」と「瀬戸内チヌ」を各1袋ずつ混合。刺し餌は同社の「くわせオキアミスペシャルL」を使った。

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