乗っ込みマダイ50.5センチ…三重・石鏡

スポーツ報知
50センチ級のマダイを仕留めた大西さん。三重・石鏡沖では乗っ込みの大型が期待できる

 三重・石鏡沖のウタセマダイ釣りは、いよいよ大型が期待できる乗っ込み(産卵のために浅場へ移動すること)期に入ったようだ。70~80センチの特大級が釣れる可能性が大きく、期待しながら4月27日に出掛けた。

 鳥羽市石鏡港から出船する、報知フィッシングクラブ「幸徳丸」の午後便は、午前11時に釣り座を抽選。私の釣り座は右舷ミヨシに決まり、正午に出船した。

 初夏を思わせる陽気。しかし、「夕方は寒いかも」と用心して上着を1枚バッグに入れていたのは正解だった。

 南西の微風で、ややウネリはあるがナギ。午後1時前、沖のポイントでイカリを入れて開始した。込み潮が速く、上潮は外に流れる二枚潮。しばらくはオマツリ多発だった。オモリは50号。餌取りすらおらず、しばらくは沈黙の時間が続いた。

 捨て糸を50センチに縮めて仕掛けを下ろすと、着底と同時にグイッと穂先が引き込まれた。大きく合わせるとドン! 重々しい手応えとともにギュンと強い締め込みがきた。竿が大きく曲がり、電動リールがギャンギャンうなる。やがて水面に大きな魚体が浮き、船長のアシストで取り込んだ。49センチの立派なマダイだった。

 やがて潮が少し緩み、あちこちでアタリが出始めた。私にも穂先をククーッと引き込むマダイ独特の鮮烈なアタリが続いて、35センチ級の中型が3尾釣れた。

 夕方になると潮が緩み、餌取りが多くなってきた。捨て糸を3メートル継ぎ足すと、いきなりギューンと穂先が舞い込んだ。そのまま穂先が水面から離れない強い力だ。ガンガンと竿を叩くような強烈な引き。体高のある50センチの本命が上がった。

 結局、夕方までの釣果はマダイ30~50・5センチ9尾とチヌ45センチ1尾(リリース)。この日、トモでは72センチの大マダイが上がったし、4月30日には78センチ、2日には77センチも釣れている。いよいよ乗っ込みの気配ムンムンだ。(報知APG・大西 満)

 メモ ◇問い合わせ 「幸徳丸」(船長携帯090・7303・5080)へ。受け付けは午前6時~午後9時。

 ◇料金 午後便マダイ釣り乗合船は1人1万2000円(餌、氷付き)。

 ◇その他 午前便マアジ釣りもある。乗合船の料金は1人9000円(まき餌用アミエビ、氷付き)。1個500円で各仕掛けの販売あり。仕立船も平日5人から受け付け中。

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