日立沖で2.2キロの美マダイ 高橋佳二さんが優勝…報知フィッシングフェスタ

スポーツ報知
2・2キロのマダイを釣って優勝した高橋佳二さん(大さん弘漁丸で)

 報知フィッシングフェスタの釣り大会が6日、茨城・日立久慈港の大さん弘漁丸で行われた。大さん弘漁丸のマダイ大会にはゲストとして釣りガールの晴山由梨(29)が参加。大型1尾の重量で争い、宇都宮市の高橋佳二さん(60)が2・2キロの良型を釣り上げ、優勝した。

 大さん弘漁丸のマダイ大会の釣り場は、日立久慈港からわずか10分ほどの近場、日立沖水深24メートルだ。高橋さんは迷わず6号のテンヤを選択した。色は最も信頼している赤金。「潮の色がどうであろうと、空が晴れようが、曇ろうが、まずはこの赤金で釣る。そう決めているんです。私にとってはエースのような存在ですね」。巨人の菅野智之投手のような絶対的な信頼を寄せるテンヤを投入すると、海底近くを丁寧に誘った。

 “エース”は信頼に応えてすぐに結果を出した。競技が始まって約30分、午前6時頃、高橋さんの竿先がわずかに引き込まれた。このアタリを逃さずに合わせると、竿は大きくしなった。ハリ掛かりしたマダイは大暴れ。下へ潜ったり、左右に走ったりと激しい抵抗を繰り返した。高橋さんも「青物が食ったようだ」と勘違いするほどの強烈な引きだった。ところが水面に姿を現したのは、桜色が美しいマダイ。タモ網に収まったのは、良型の2・2キロだった。この1尾が高橋さんを優勝へと導いた。

 春の嵐が続いて日立沖の水温は不安定。現在は表面水温こそ16度台だが、底潮はまだ冷たいようで、大会当日はマダイのアタリは多くなかった。アタリ自体も小さかった。晴山由梨も「アタリが小さく、合わせてもすぐにバレてしまう」。それでも0・4キロを釣り上げ、笑顔を見せた。マダイのほかにはショウサイフグやムシガレイ、アイナメ、マダコ、イナダなどが交じり、多彩な魚でクーラーボックスを満杯にする人もいた。

 今回の大会では、1キロオーバーは優勝した高橋さんが釣った2・2キロの1尾にとどまった。しかし、日立沖のマダイはこれからだ。底潮の水温が上がってくれば、マダイの食いは上向く。4キロ、5キロといった大型を手にするチャンスはきっとくるはずだ。(高田 典孝)

 ◆めも マダイ釣りの近況、問い合わせは、日立久慈港大さん弘漁丸(TEL0294・52・3504)。午前5時集合。料金はエビ餌1パック、氷、昼食付きで1万円。駐車場完備。レンタル竿、リールあり。

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