チヌ年なしラッシュだ…福井・若狭本郷
福井・若狭本郷(おおい町)の報知フィッシングクラブ「金丸渡船」では5日、チヌの年なし(50センチ以上の大型)ラッシュに沸いた。
カカリ釣りで54センチ(2・5キロ)の大物を仕留めたのは緒方克己さん(京都市)。午前9時過ぎ、アケミの丸貝にヒットした。
好天、ベタなぎの条件。大浦イカダでは早朝から潮はゆっくり流れており、まずは積極的にダンゴを打ってポイントづくりに励んだ。
「初めに小さい方(38センチ)のチヌがボケで釣れてフグや餌取りも出始めた。魚は寄ってきていると判断して餌取りに強い餌に替えた」。
刺し餌が着底して、すぐにアタリ。モゾモゾと震える穂先が、ゆっくりグーッと水面に引き込まれた。ここぞというタイミングで竿を突き上げると、肩の辺りで止まった。1尾目とは比べものにならない重たい衝撃。「大物だ」と確信した。ゴンゴンと頭を振って抵抗する強烈な引きに耐えながら、無事にタモへ収めた。
チヌ釣り歴は約25年というベテラン。自己最長寸は数年前、この金丸渡船で仕留めた59センチだ。「ここは近くに川がある影響で上潮だけ流れていることが、よくある。そんなに水深はないけど、ポイントと仕掛けがズレないよう状況に合わせてオモリを打つ必要がある」と攻略のヒントをくれた。
また、西村茂さん(名古屋市)は午前6時、青柳イカダでボケを餌に51センチ(2・2キロ)をゲットした。一日に2尾の“特大アーチ”に金丸船長は「まだまだ大物が釣れるチャンスは十分ある」と期待。実際、緒方さんは13日にもボケを餌に53・5センチを釣り上げている。
チヌだけでなく、サビキ釣りでは15~25センチのマアジが上向き。エビまき釣りや生きアジを餌にハネ・スズキを狙うのも楽しいだろう。ぜひ、足を運んでほしい。
◆緒方さんの餌 まき餌はマルキユー「ニュー赤だんごチヌ」をベースに「速戦爆寄せダンゴ」、「紀州マッハ攻め深場」、「ニュー活さなぎミンチ激荒」とオキアミを混合。刺し餌はボケ、アケミ貝、オキアミなどを使った。
メモ ◇問い合わせ 「金丸渡船」(TEL0770・77・0083)へ。ホームページあり。
◇料金 イカダ1人4000円(小・中学生2000円)、カセ1人4000円、2人7000円。5人以上から団体割引あり。
◇宿泊 釣り客は素泊まり1人3000円(小学生1500円、小学生未満1000円)。
◇その他 竿やパラソルの貸し出しもあり。チヌの年なし賞や年間大物賞などで無料渡船券をプレゼント。
◇同じエリアの報知フィッシングクラブ 若狭本郷には他に「田中渡船」(TEL0770・77・0224)、「はやし渡船」(TEL0770・77・0591)がある。