湘南・島きち丸、江の島沖で「シロギス釣り大会」 秋葉さんが133人の頂点に 

スポーツ報知
22センチの良型シロギスを上げて優勝した秋葉昭彦さん(島きち丸で)

 報知フィッシングフェスタのシロギス釣り大会が13日、湘南・片瀬港の報知指定・島きち丸で開催された。参加者133人は5隻の船に分乗し、江の島沖へ向け出船。大型3尾の重量で競い、22センチの良型を釣った横浜市の秋葉昭彦さん(54)が、合計193グラムを記録。2位に4グラムの僅差(きんさ)で初優勝を飾った。

 大会当日は朝から南西風が強く吹いていた。出船が危ぶまれたが、小菅福久店主(75)は、風は収まると判断。参加者133人は、5隻の船に分乗して江の島沖へ向け出船した。

 釣り場に着くと、釣り人たちは思い思いに仕掛けを投げ入れ広範囲を誘った。風の影響かシロギスの食いは渋く、誘って食わせる人が数を伸ばした。秋葉さんが乗った1号船は水深5メートルの浅場を狙った。秋葉さんは、アンダースローで遠くに仕掛けを飛ばし、ゆっくりと巻きながら誘った。仕掛けが船の下まで来るとまた投げて丹念に誘い続けていると、最初の1尾で22センチの良型キスを上げた。

 午前9時を過ぎると、天候が悪化し始め、島きち丸の判断で10時で終了となった。短時間の開催となったが、検量所には良型が次々に持ち込まれた。秋葉さんは、キスの食いが悪い中、拾い釣りで15センチ前後をそろえ合計7尾。大型3尾の重量で193グラム。2位とはわずか4グラム差で栄冠に輝いた。「水深5メートル前後では、シロギスは船のエンジンの音を嫌って散ってしまう。船から離れた食い気のあるシロギスを狙い続けるようにしました。最初の1尾が優勝を引き寄せたのかな。十数年前に上位入賞はあったが優勝は初めてなので、うれしいですね」と話した。

 2位になった藤沢市の渡辺伸介さん(49)は、「毎年のイベントとして楽しんでいます。来年は優勝を目指します」と、リベンジを誓った。3位の平塚市の山田義昭さん(73)は、ハリス0・8号で自製した仕掛けを使い、昨年に続いて入賞。「昨年は5位で今年3位入賞、仕掛けの効果があったのかな。次は優勝かな」と話した。

 湘南のキス釣りは1月に解禁された。潮色が悪かったせいか、なかなか調子が上がらなかったが、ここにきて20センチオーバーが少しずつ食いだして、本来の調子を取り戻しつつある。今後、潮が適度に澄んでくれば「活性が上がり、数は伸びていく」と、島きち丸では見ている。(田中 清)

 ▽成績(参加133人、大型3尾重量。敬称略)

 〈1〉秋葉昭彦(横浜市)193グラム〈2〉渡辺伸介(藤沢市)189グラム〈3〉山田義昭(平塚市)187グラム〈4〉秋山秀雄(横浜市)177グラム〈5〉鈴木大輔(川口市)172グラム〈6〉近喰孝一(平塚市)155グラム

 ◆めも 片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)。シロギス乗合船は午前船。7時出船。料金は餌、氷つきで4000円。初心者も手軽に楽しめる。乗合船はほかにアジ船、スルメ(ムギイカ)船、サバなどを狙う半日LTルアー船が出ている。

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