年なしチヌとご対面…徳島・堂ノ浦

スポーツ報知
徳島・鳴門市堂ノ浦のカセで52センチの年なしチヌを仕留めた正木さん

 徳島・鳴門市堂ノ浦のチヌが、いよいよ本格的に釣れだした。報知フィッシングクラブ「細川渡船」に10日、釣行した。

 早朝に餌の用意をしていたら遅くなってしまい、港に着いたのはちょうど1番船が帰ってきた時。高橋船長が快く船を出してくれて、湾口近くのカセに乗った。

 まずはダンゴを作り、竿下にまき餌用として5~6個入れた。竿と仕掛けをゆっくりセットして午前6時頃にスタート。潮は湾口に向かって速く流れていた。30分たってもアタリはなく、餌も取られなかった。

 開始1時間近くが経過。「そろそろアタリが出てもいい頃だ」と集中して仕掛けを潮下に流した。竿3本分ほど流したところで、ひったくられるような大きなアタリ! すかさず合わせると魚はギュンギュン潮下に走った。竿を立て直してゆっくり寄せた。「赤い!」。1尾目は40センチほどのマダイだった。

 「次はチヌよ来い」と打ち返すとすぐにアタリ。引きが弱いのでチャリコかと思いながら魚を上げると「黒い!」。30センチ弱のチヌ。最初の本命は、いつもうれしい。

 ジアイが来たのかアタリが続いた。まき餌用のダンゴを数個、すかさず投入。その筋を外さないように集中した。

 午前7時40分、クックッと微妙な反応。今度は少しラインを送ってから合わせた。アタリが小さい時は十分食い込ませるのがセオリーだ。よく引いたのは43センチの良型。丸々とした魚体の乗っ込みチヌだった。

 さらに数尾追加し、1時間ほどたった。引き潮が止まり、魚の反応がなくなってきたので「もう終わりかな」と気を抜いた瞬間だった。穂先にコツコツとアタリ。「どうせ小さいだろう」と軽く合わせたらググーッと重く強い引きで魚はロープ際に走りだした。「ヤバイ。大きい」。ラインは1号。ロープに触れると一発で切れる。魚はグングン引いてリールからラインが出ていった。「止まってくれ!」。思いが通じたのか、魚は何とか止まった。しばらくやり取りすると魚体が見えた。「チヌだ。デカい!」。慎重にタモ入れしてメジャーを当てると52センチ。うれしい、年なし(50センチ以上の大型チヌ)ゲットだ。

 この後も1尾、本命を追加して納竿。今年の堂ノ浦初挑戦で年なしを仕留めることができて、大満足だった。(報知APG・正木 義則)

 ◆この日の餌 まき餌はマルキユー・「ニュー赤だんごチヌ」、「コーンダンゴチヌ」、「荒びきさなぎ」を適量、混合。刺し餌は同社の「ニュー活さなぎミンチ激荒」のサナギとコーン、「くわせオキアミスーパーハードチヌ」などを使った。

 メモ ◇問い合わせ 「細川渡船」(船長携帯090・3180・3960、受付時間は午前6時~午後10時)へ。ホームページあり。

 ◇料金 イカダ大人1人4000円、子供(小学生)1人2000円、カセ(チヌ釣り)2人まで1万800円(ダンゴ用のサナギ粉と山土付き)。

 ◇時間 日の出前~午後4時。1番船の出船時間は時期によって異なるので要確認。

 ◇その他 堂ノ浦のイカダ・カセは報知FC「谷井渡船」(TEL088・688・1021)もある。

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