南房・洲崎沖でアカハタ16尾、カサゴ27尾

スポーツ報知
39センチのアカハタを手に笑顔の中島克実さん(第2美吉丸で)

 南房・洲崎沖の浅場で根魚五目釣りが好調だ。洲崎港の報知指定・第2美吉丸の乗合船では、半日船で良型カサゴやアカハタが食っている。ここに来て根魚の適水温となり活性が高く、活発に餌を追っている。何より釣り場が水深20~30メートル前後と浅いので釣りやすく、初心者でも良型の数釣りが楽しめる。

 洲崎沖は複雑に入り組んだ根が広がる。そこに潜むカサゴやアカハタなどの根魚が好調に釣れている。釣り場は近い。港を出て10分、もうポイントに到着だ。

 田邊吉宏船長(43)の「水深28メートルです。どうぞ、根掛かりに注意して下さい」とのアナウンスで釣り開始。仕掛けを投入し、海底にオモリがコツンと着くと同時に道糸を張り1~2秒待つ。そこからオモリを1メートルほど上げ、またそっと下ろすと、コツンとアタると同時に竿が引き込まれた。根に潜られないようにリールのスプールを指で軽く押さえ、竿で強い最初の引きをかわすと、ズッシリとした重みが竿に乗った。

 魚は根に戻ろうと頭を振る。ゆっくりと巻き上げ、底から引き離すとモゾモゾという引きに変わり、良型を思わせる引きが続いた。だが、水面に近づくと逃げようとまた頭を振る様に暴れた。水面に姿を現したのは、オレンジ色に輝く良型アカハタだった。ハリス3号では切れる心配もあり心もとないが、ハリはしっかりと上アゴに掛かっている。ハラハラしながらも一気に抜き上げた。測ってみると35センチの良型だ。

 左舷船首では、柏市の小林健太郎さん(38)が開始から連続でアタリを取っていた。小型はリリースしながらも、20センチ前後のカサゴ5尾とアカハタ5尾を確保した。「底すれすれに仕掛けを置くイメージで誘い続けて、前半は入れ食いもありました」と笑顔を見せた。右舷船首では調布市の谷口政和さん(70)が、根掛かりに苦戦しながらも良型カサゴを釣り上げた。「洲崎沖は根が荒いが、大型が釣れる魅力がありますね」と話した。

 第2美吉丸では、5月10日にカサゴ11~34尾を記録すると、24日には30センチ近い大型交じりで多い人が21尾上げた。6月に入っても調子はよく、3日にはカサゴ13~27尾、アカハタ7~16尾の好釣果が出ている。田邊船長は「浅場の根魚釣りでは根掛かりはつきもの。小まめに底ダチを取るようにすれば根掛かりを減らせ、誘いにもなります。潮がトロトロと流れる条件に恵まれれば、数も伸びますよ」とアドバイスした。(田中 清)

 ◆めも

 根魚釣りの近況、乗合船は 洲崎港第2美吉丸(TEL090・7008・0802)。乗合船は午前5時出船と午後1時出船。料金は根魚五目船は餌、氷つきで午前は9000円。午後船8000円。マダイ船は午前1万円。午後9000円。午前午後通しは1000円引き。貸し竿、仕掛け常備。駐車場完備。

 根魚五目乗合船は以下の船宿からも出る。

 羽田伝寿丸(TEL03・3744・5266)。リレーや夜釣りで。

 走水港関義丸(TEL046・841・7154)。土日祝の夜釣りで。

 腰越港孝太郎丸(TEL0467・31・1344)

 伊東港はるひら丸(TEL0557・37・4250)

 古宇港吉田丸(TEL055・942・2565)

ライフ

×