福本さん開始早々に良型マダコ…兵庫・東二見

スポーツ報知
開始早々にマダコを釣って笑顔の福本さん

 関西の釣り人を中心に根強い人気を誇る「明石ダコ」。本紙野球評論家で、報知フィッシングクラブ・アドバイザリースタッフの福本豊さん(70)もファンの一人だ。兵庫・東二見の報知フィッシングクラブ「岩澤丸」に13日、乗船。世界の盗塁王と一緒に“ブランドマダコ”を狙った。

 我ながら不思議なもので、釣りに行く日はどんなに早くても自然と目が覚めてしまう。午前4時過ぎ、岩澤丸に乗船。左舷トモ付近に福本さんと並んで席を取った。

 夜明けの海に出航。最初のポイントには15分ほどで着いた。水深13メートル前後。午前5時、船長の合図で仕掛けを下ろした。

 釣り方はシンプル。エギが底から離れないようにキープしながら時々、竿を振ってエギを揺らして誘いを掛ける。根掛かりのような違和感を感じたら、ラインを少し巻き取りながら竿先を下げ、竿全体を持ち上げるように合わせる。手応えがあればテンションを緩めないよう一気に巻き上げる。

 始めて10分もたたないうちだ。福本さんが、大きく合わせた。竿はグイッと曲がったまま。「来たで」と声を弾ませながらリールを巻くと、赤茶色の影が水面下に現れた。700グラム級、この時期にしてはまずまずのサイズ。福本さんとのマダコ釣りは、プライベートを含めると7回目。かつてない好スタートに「今日はいける」と色めき立った。

 その直後、記者にも最初のアタリ。合わせのタイミングが早かったのか、巻き上げる途中でバラしてしまった。

 福本さん「60号のオモリはあるか?」

 記者「ありますよ」

 そんな会話をしている最中だ。また穂先がギューンと重たくなった。「来てる!」。合わせると乗った。「どんなサイズかな」とワクワクしながら巻き上げるのが、最高に楽しい。400グラム級のマダコを無事に取り込んだ。

 やはり、勝負はゲタを履くまで分からない。この日は大潮で潮が速かった上、北寄りの風が潮とは逆方向に吹いた。船長は、何度も移動して仕掛けを安定させやすいポイントを必死に探してくれたが、全体的に数はあまり伸びなかった。

 正午前に納竿。釣果は結局、記者が2匹で福本さんは4匹。前日(12日)の竿頭は20匹だったのに、返り討ちにあってしまった。

 マダコは今後、確実にサイズアップする。夏が来る頃には数も期待できる。“タコ”(野球用語で無安打)に終わらずよかったが、次は“2ケタ安打”でリベンジしたい。(小谷 竜一)

メモ ◇問い合わせ 「岩澤丸」(TEL078・942・1889または080・1491・9590)へ。ホームページ(「岩澤丸」で検索)あり。

 ◇料金 乗合船の料金は1人6000円(テンヤ用の餌付き)。

 ◇時間 現在は午前4時半過ぎ~正午頃(潮や天候、時期によって変更あり)。

 ◇その他 LINE@会員、メール会員を募集中。詳細はホームページを参照。

ライフ

×